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チョロちゃんにとって初めてできた友達は、一つ年上の男の子でした。
優しくて穏やかでとても良い子だったので、初めての集団生活に戸惑っていたチョロちゃんもすぐに仲良くなりました。
同じ自閉っ子だけどタイプが全然違います。
その子のお母さんは当初、就学相談で兄弟児が通う地元の小学校に入学を希望していました。
だけど当時の校長先生が入学を認めないと言ったそうです。
その理由というのが「お話ができないから」というものでした。
その子は場面緘黙だったので、チョロちゃんや他のお友達、そして先生方とはお話ししていました。
慣れない環境下ではおとなしく見えますが明るい子です。
この校長先生は見える所だけで判断して、障害特性を含む子どもの伸び代とか育つ力とかは見ていなかったのでしょう。残念な人です。
本来、校長先生には入学拒否の権限はありません。
義務教育の公立の小学校ですから、児童が入学したいと言ったら入学させないといけないのです。
それなのにその校長先生は、お話できない子の入学は認められません。と言ったというのですから驚きました。
(その男の子は学力的には問題がありませんでした)
実はチョロちゃんの通っていた園には全くお話ができない子もいましたが、その子は校区の小学校に入学しました。
ようするに、校長先生の考え方次第で就学できるかできないか決まっていたのです。
もう何年も前の話ですが、酷い話だと思いました。
理解ややる気のある校長先生だったら入学を許されて、そうじゃない校長先生だったら拒否される。
確固とした基準が存在しないのだという事なんですね?
たまたま親族や知り合いに障害のある子がいたり、障害に対して偏見がなく理解ある校長先生だったら、何とかして入学させたい。と協力的な反面、独断的で障害者に偏見がある無知な校長先生だったら拒否される。
無知という意味においては、チョロちゃんが就学する前の校長先生の無知さ加減はかなりのものでした。
たまたまわたしが特別支援教育について、その校長先生よりも知っていたので矛盾点や間違いを正す事ができましたが、知らない保護者なら泣き寝入りだったかも知れません。
親が何も知らないといざという時に子どもを守れません。
知っているという事は大切なのだと思いますし、伝える事も必要なのだと思っています。
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