で、結局中学受験して良かったのか?

確かに第一志望に受かったから、客観的にはどこから見ても良かったのだろうと思う。

でも、中学受験をしてもしなくても、みかんはみかんだし、グレープフルーツになったりはしない。

今、毎日毎日、学校の友達と遊びまくっているのだけれど、今までずっとその遊び中心の生活をしてきたお友達をどう見ているんだろう。そんなことを思ったりする。

こんなに遊んでてなんか意味あるの?と疑問を抱いているのか?それとも、こんなに楽しいなら勉強しないでもっと遊びたかったと思っているのか?その両方?割合は?

聞きたいけどなんだか聞くのが怖くもある(笑)

ただ、中学にいっても塾に行きたいって言っているので、恐らくは後悔みたいなことはしていないんじゃないかと思っている。


そんなこんななのだが、最近私が、中学受験して良かったーーー。と心底思い知ったので、これからの人向けに今回はその話をしてみようと思う。


中学受験で志望校に合格したみかんは、近ごろ塾の中学生準備講座にときどき行っている。
一回目の数学では、既に正負の数とかなんとか、中学1年生の1学期かけてやる内容を超スピードで叩き込まれているようだったけれど、感想は「簡単だった」とのこと。

自分の頃を思い返してみると、公立中学校では、この正負の数とか絶対値の時点で躓く子も多かった気がするから、算数で培った学力は既に数学に対しての理解力に大きく結びついていると思われる。

「算数は出来ることが限定されてたけど、数学は完全に限定解除されてるからね〜。宇宙の果てまでいけるんだぜ?」と話したら、算数女子は目をキラキラさせていた。

そのあとパラパラと公立中学校のカリキュラムをネットで見てみると、中1の内容はトップ校の生徒なら1学期間すら掛からないだろうなと容易に予想がつく。

英語についても、みかんの場合一応英検3級を持っているから、中学準備講座でも上位クラスで開始できるし、学校や塾でも恐らく半年から一年はアドバンテージを活かせると思われる。

つまり、公立中学校と比べたとき、これから圧倒的な進度差が生まれるのだ。



そしてなにより、中高一貫校向けの塾の説明会を何個か聞いてきて、私は確信した。


中高一貫校向けの塾では、数学について中学までのカリキュラムを中1で終わらせて、数IA,IIBまでを中学のうちに終わらせることが多い。

高校受験の子たちが高校数学を始める頃には、すでに高校数学の履修を終えているのだ。

英語についても、中2の時点で英検2級レベル(高卒レベル)を目指す。

社会については、中学受験の時点で日本史や日本地理の内容はすでに一周終わっているレベルだ。

しかも、こうした塾では小6まで徹底的に思考力とか勉強をする力を身につけてきたエリートが寄り集まって、一流の講師を惜しげもなく利用してくるわけだ。


普通に高校受験してから大学受験した私から見たら、もうほんと無理ゲー。

RPGで言えば、強くてニューゲームしてるチーターと対人戦するようなもの。

戦意喪失しても仕方ないレベル差があると思う。


なんというか、この残酷で極めて平等なシステムは、我々が学校に通っていた数十年に比べて明らかに洗練されている。当時に比べ上下差は広がり、恐らくはこれからも差が広がり続けるだろう。

なぜなら、受験の過去問は分析され、新たな受験生たちはその耐性を身につける。そして試験の難易度は上がるが、また次の年はそれに耐性を持つ受験生が出てくる。

これはもう何十年と繰り返されてきたイタチごっこだが、未だに終止符が打たれる気配すらない。

つまり、その準備が可能な中高一貫校が台頭するのは自明の理というわけだ。

実はこの話、中学受験塾を選ぶ際、早稲アカ含め複数の塾の説明会で言われていた話とほぼ一緒なのだが、当時は話半分としか思っていなかった。

でも、うちはその話を半ば無理矢理信じて中学受験を決意した。今になって思うと、あの話はむしろ現状をオブラートに包んでいたくらいで、実際はもっとエグいということが今分かったわけだ。

あのとき、きっと「うちはそこまではしなくてもいいかなぁ」とか、「そんなわけ無いじゃん(笑)」と思って中学受験を決意していなかったら、確実にこのシステムを利用することは出来なかっただろう。

そう思うと、中学受験して良かった。心底そう思うのだ。

というわけで、当然ながらゆずの中学受験チャレンジは継続。がんばれゆず。



ところで、その話ってトップ校だけでしょ?ということを思われる方も多いと思いますが、それは確かに一理あります。否定しません。

所謂、中学のうちに高校のカリキュラムを終わらせるようなエクストリームな進度の塾に入れるのはトップ校レベルの子だけだろうからです。

ただ、忘れないでほしいのは中高一貫校であるならばそれに近い進度のカリキュラムを十分使えるということです。

それにより、大学受験には余裕が出るだろうし、計画的な学習が可能になります。

それにより、学校生活にも余裕が生まれると思います。


また、これから中学受験を考える方にもう一つ言いたいのが、学校の特色は各校それぞれメチャクチャ違うということです。

「御三家」とかいって括られていますが、それぞれまっっったく特色が違います。

難関校とか中堅校についても、本当に各校それぞれキャラクターが違うので、早いうち(それこそ低学年だっていいと思う)から気になる学校はしっかりリサーチしたほうがいいです。


ゆずの第一志望はどこになるのか?それはまた別のお話。