東日本大震災があったとき、私はまだ1歳だった娘を連れて新幹線に乗っていました。



大きな揺れで急停車。



車内放送で地震についての案内があり、駅員さんの声からもただ事ではないとすぐわかりました。



新幹線が動くメドも立たないとのこと。



「トイレはなるべく使わないで下さい」「コンセントは譲り合って使って下さい」



これまで聞いたこともないアナウンス。



イヤイヤ期真っ只中の娘と狭い車内で過ごすのは正直大変でした。



でも、気が付くと連結部分に小さい子どもたちを集めて遊んでくれる人や、完売になっていた食べ物を分けてくれる人、「大丈夫よー」と微笑みかけてくれる人、たくさんの優しさで溢れていました。



結局1時間ちょっとで着くはずの目的地についたのは8時間後。



周りの方の助けがなければ娘以上に私が泣いていたかも。



あの日を思い出すと、私も困っている人をサッと救える人でありたいと思います。