文部科学省と厚生労働省と経済産業省の間にある「死の谷」 | クランのブログ

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難病(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)を抱えながら医学部目指してます

9月の半ばより2週間ほど、海外企業のインターンを体験することになり、

 

その研修が5月から始まり今週末でやっと終わります。

 

ただ最後の課題がまた厄介で、

 

『中間管理職にグローバルの意識を持たせるのにはどうすればよいか?』

 

このテーマを15分間(+5分間質疑応答)パワーポイントを使いながら英語で発表しなければなりません。

 

『中間管理職にグローバルの意識を持たせるのにはどうすればよいか?』


つまり

 

『中間管理職に会社の成長戦略としてのグローバルのセンスを身に着けさせるには、どう人材育成をしていけばよいか?』

 

という課題だと僕は解釈したのですが、

 

全然思いつかない!

 

てか、もう正直『ほんま知らんがな』っていうレベル。

 

なんかこう・・・大学院の授業全般にいえることですが、

 

授業のスタイルって『知らんがな』っていう内容の課題を出され、多くの場合それをクラス全員の前でプレゼンテーションっていうのが大体の流れです。

 

この前の阪大病院の電子カルテを用いた授業でも、

 

『様々な電子カルテの問題点は多々あるがその解決策をレポートで提出せよ』

 

っていう課題が出ましたが、

 

現状の問題点って、阪大病院の医療情報部と電子カルテを作っているFUJITSUやNECなどが本気で取り組んでも解決策が見いだせない問題ばかりで、その解決策をレポートで提出して、それが授業の単位の可否を決定するっていう・・・なかなかタイトな内容です(;^_^A

 

(この課題はクラスの前でプレゼンテーションすることは求められませんでしたが)

 

学部時代までは、授業で教えてもらったことを暗記して、それを筆記試験で確認っていう流れが授業のスタイルでしたが、

 

大学院になると自分のアイデアをすごく問われる気がします。

 

で、全然思いつかないので他の作業をしてるうちにアイデアが閃くのを待とうと思い、今ブログ書いています。

 

 

あ!

 

で、ブログのタイトルの『文部科学省と厚生労働省と経済産業省の間にある「死の谷」』というのは、

 

業界の中では有名な例えみたいで、要はその三省の間はそのくらい溝があるということです。

 

今日の授業の講義で、現衆議院議員であり現役の医師でもある先生が授業を担当されていましたが、

 

そのことについてお話されていました。

 

この前は心臓血管外科の澤先生も同じことをおっしゃられていたので、

 

どうも今の日本はそれが大問題のようです。

 

医療においては、基礎研究は文部科学省、応用研究は厚生労働省、商品・開発は経済産業省が担当しており、

 

三省が連携をとれていないばがりか権力争いをずっとしているせいで、

 

科学技術の進展および社会への還元が、欧米諸国や中国に比べて大きく遅れていると。

 

(ちなみに、今日授業中に暴露されていましたが、加〇学園の獣医学部新設問題でも、三省のいがみ合いが原因らしいですね。全くそんな視点を持ち合わせていませんでした(;^_^A それが世の常識なんだろうか・・・?)

 

中国では中国科学院という、日本では産総研や理研にあたる科学技術の研究機関があるのですが、

 

その規模が桁違いに違います。

 

日本の産総研などの研究機関に所属している研究者は約3000~4000人ですが、

 

中国科学院はなんと約7万人

 

しかも論文掲載数はハーバードを抜いてしまったようです。

 

優秀な学生はハーバードなどに留学し、そこで学んだ内容を国に持ち帰り研究してしまうので、

 

どんどん中国は科学技術が発展していっていると。

 

中国人の研究者や留学生に何人かお会いしたことありますが、

 

みんな頭良くて筋肉がムキムキ!

 

色んな意味で勝てる気がしませんでした。

 

日本に留学してくるレベルでこのレベルなので、

 

欧米に留学する中国人はどんなレベルなんだろうかと、考えたら寒気がします。

 

中国の規模やこのような留学生を見ていると『科学技術』という土俵で戦う限り、日本に勝機がなさそうな気が・・・(;^_^A

 

ただ平和を維持するためには、それを支えているのは科学技術なわけで・・・・、

 

なかなか難しい問題ですね。

 

でも・・・日本独自の新たな価値を見出せるベースはあるような気がします。