ロジックIC(に限らず)なんかにはメーカーを表す文字がだいたいついている。

 

実は気になってたけど調べてなかったのだが、気になるのを見つけたのでメモを兼ねて。

 

何が気になってたのと言うと、「TI」ことテキサスインスツルメンツのICである。SN番とCD番の両方が存在したりしなかったりと多様なのだが、逆に何が違うのかよくわからなかったのだが、今回見つけられた。

 

そしてそれが記載されていたのがこのURLのところである https://forum.allaboutcircuits.com/threads/difference-between-sn-and-cd-prefixes-in-74hc-ic-series.127330/ 

これによると、TIのオリジナルはSNだそう。

そしてRCAがCD。記事を見たところによると、CMOS・Designとかそんな感じの「CD」だそう。

現TIの一角であるNSことナショナルセミコンダクターはDigital・Monolithicの「DM」、MOS-Monolithicの「MM」、Linear・Monolithicの「LM」、Linear・Hybridの「LH」を使用していたそうだ。でNSのMMシリーズは7400シリーズとピンコンパチだがパフォーマンスは4000シリーズレベルだそうな。

 

そして90年代後半の所謂2代目フェアチャイルドセミコンダクターの方ではなく、初代のフェアチャイルドでは「μA」(uA、mu-a)が使用されていたそうだ。

 

日本でも”μ”を使っていた企業がある。

「μPC」や「μPD」(mu-PD、mu-PC)をNECが使っていた。NECは日立・三菱と統廃合して現在のルネサスエレクトロニクスである。

ルネサスエレクトロニクスは日立の番号を受け継いで「HD」が使われている。これは恐らくHitachi-Denkiであろう。NECはミューをマイクロと呼んでいたのであろう。

因みに、三菱電機は「M」を使用していた。

 

Signeticsは「NE」と「SE」を使用していたそう。

 

90年代末にオンセミに買収されたMotorolaは「MC」を使用していた。

 

でここまではほぼ上の記事の内容である。

 

ついでにその他の企業のものも見てみる。

まずは東芝。基本的にロジックICには「TC」が使われている。4000シリーズも7400シリーズCMOSだからであろう。Toushiba-CMOSのTCだと思われる。

そしてローム。「BU」が使われている。因みにロームの社名やブランドの由来は 「創業当時の生産品目である抵抗器(Resistor)の頭文字「R」に抵抗値の単位Ω「ohm」を組み合わせたものです」 だそう。公式の会社案内のページより。

エルムテクノロジーはそのまま「ELM」。

 

そしてNexperia。元々はフィリップスの半導体部門だったのだがファンドに売却して出来たNXPが更に独立した会社である。ここは「HEF」を使っている。最近は「NX」等も使っているようだ。

因みに私個人的には髭剃りのメーカーっていう認識だ。

 

 

ということで最後にまとめてみる。

SN : TIオリジナル

CD : TI・買収元からの製品

TC : 東芝

HD : ルネサスエレクトロニクス

MC : モトローラ(現オンセミコンダクター)

M  : 三菱(現ルネサスエレクトロニクス)

 

日本国内で一般に出回っているのはこんな感じかと。