朝は、空気がひんやりしていて
とっても寒いのに。
お昼間は暑い！！って
いうくらいにお日様が照っている
ここ東京、清澄です。
さて、今日のｂｌｏｇは
私がママになった日の事を
書きたいと思います。
２００４年１０月下旬のある日。
季節外れの大型の台風が
来ていました。
２００４年は大型の台風が
次々と日本に上陸し、
連日、被害をもたらしていました。
そのうちの一つ、台風２３号です。
広島に里帰りして、
出産を待っていた私は
この大型台風が来るのと、
お産が同じ日になりそうで
心配で心配でたまりませんでした。
実家と、病院とは車で１時間かかる上
川沿いの土手の道は
決壊するのではないかと
いうくらい水かさが増していたし、
大阪にいる主人は
新幹線も止まりそうで
出産に間に合うのか、それも心配でした。
初産だし、怖いし・・・
主人に傍にいて欲しかったのです。
最後に病院に行った日におしるしがあり、
「わ、もうそろそろだな・・・」
と覚悟しました。
そこから、じわりじわりと
微弱陣痛が始まり。
夜は、微弱な陣痛で苦しみながら
夜中に母を起こす・・・を２晩過ごして。
３日目の夜中に、どうしても我慢できず
朝の５時に母の車で病院に行きました。
台風の来ている中、病院まで車で飛ばし
「まだ、子宮口は、開いていませんよ。
でも、お家が遠いし、台風も来ているので
このまま病院にいらっしゃってください。」
と言ってくださったので
そのまま、病院にいました。
私は無痛分娩を希望していたので
９時になった時に、
背中から、注射をして
薬を入れ促進剤を入れ
子宮にバルーンと言われる
子宮口を広げる袋を入れました。
急激に、促進剤と、バルーンで
子宮口を広げる為
身体には、負荷がかかります。
一気に陣痛の痛みが襲ってきて
気が遠くなりました。
だんだんと、陣痛の波が
早くなってくるのが分かります。
（もう耐えられない、
もう耐えられない・・・
絶対もうダメだ・・・
でも、絶対に痛いって言わない！！
赤ちゃんにもうすぐ会えるんだ！！
赤ちゃんだって苦しんだ！！）
って思いながら、陣痛に耐えました。
（あれ？無痛分娩だったはずですよね。
うん・・・無痛・・・と言えば無痛・・・
でもちゃんと痛みはありました。
それが、まだまだだと分かったのは
次男のカナを出産した時です。）
そして、苦しんだ挙句、
１５時１５分。
元気な男の子が生まれました。
この病院では
赤ちゃん、
すぐに別室に連れて行かれて
見る事はできませんでした。
朦朧となりながら、
「赤ちゃんの顔が早く見たい！！」
って思いながら・・・。
そして
ようやく、母が来て。
「赤ちゃん、どこにいるの？」
って聞いたら
「隣の部屋におるよー」って。
看護師さんに、
「赤ちゃんが見たいんです」って言ったら
連れてきてくれました。
「はい、ここに寝かせるね」って。
私のすぐ横に腕の下に置いてくれて。
小さな小さな可愛い赤ちゃん。
自分が生きている意味が
初めてわかったような。
この子を、大切に大切に
私のすべてをささげて育てよう。
そう、思いました。
今、１１歳になったハル。
お誕生日おめでとう。
あの小さかった肩が
あの小さかった背中が
こんなにも大きくなって・・・。
初めておむつを替えた時
本当に折れそうな程細い足
ちっちゃな手
初めて笑った日
初めてさ湯を飲ませた日
初めて立った日
はやく、言葉をしゃべらないかな・・・
何を、どんな声で話すんだろう・・・
初めて私を「かぁしゃん・・」って
呼んだ日。
昨日、ハルが
「今日・・・みんながね
お誕生日おめでとうって、
言ってくれたの。
１５時１５分に。
カウントダウンしてくれて。
本当に嬉しかった。」
うんうん。
ハルは難しい子だから、
みんなにいっぱい迷惑かけて・・・。
でも、がんばったね。
よかったね。
いいかい、ハル。
１０のうち、９は
嫌な事、つらい事、
悲しいこと、苦しい事。
でも、それを我慢して、
一つ一つ重ねたら。
最後の一つは、
とってもいい事なんだよ。
嬉しい事。
やり遂げた事。
みんな
その一つの楽しみの為に
頑張って生きているんだよ。
忘れないで。
ではでは！
ＲＩＥ