今日、月曜日に予約を入れた行きつけのエステ店に赴いた。
 実は先週彼女から今度の水曜日は移籍先のエステでの講習会があるので出勤しないことを知らされていた。通常このお店では前日または当日予約のみ受付ける。なので月曜日に二日後の予約が取れたことが不思議だった。実際前日にHPに記載される「明日の出勤予定」には彼女の名前はなかった。
 店長に電話で尋ねたところ「急に予定ができて休むことになったが、私だけ特別に施術してもいいと彼女から言われている」とのことだったので、そうゆうことにして予定通り来訪した。
 お店につくと予約時間より少し待たされた。夕方からの繁盛ぶりには目を見張る。
 彼女も講習先から急ぎ駆けつけてくれたのだろう。夕方の出勤のため一番広い施術室が準備できなかったことを詫びていた。私は部屋が狭いことよりも受付に近いこの部屋では、声が漏れないように彼女と話をしなければならないことに注意を要した。
 新しいお店での講習は無事終わったようだ。彼女の話によると他のメンバーはエステ未経験者だったようだ。
おそらく彼女の技量には敵うまい。講習で習ったことを復習したいという彼女の申し出に私は快く承諾した。彼女のために90分のうち60分を充てた。いつもと少しだけ違う施術に心地よさと彼女の更なる技術向上を感じた。
 施術中、私は彼女のマッサージの技と心地よい接客術がこの店では潰えてしまうことを残念がったが、それを聞いても彼女はただ微笑むだけであった。
 空調を気にしながらお店で準備されている飲み物ではなく、彼女が用意してくれていた飲み物の差し入れてくれた。彼女はすごく暑がっていた。彼女に触れてみるとすごい汗をかいていたが、それは一所懸命にマッサージをしてくれたことと講習でアロマオイルマッサージを受けたために代謝がよくなっていたからだろう。残りの時間は話をして過ごした。
 おそらくエステでの楽しみ方としては、私と彼女とのやりとりは異例なのかもしれない。帰り際、彼女から小さな包みを手渡された。「恥ずかしいから。家に帰ってから開けて」と。
 家についてその袋を開けてみるとそこには手紙と写真立てが入っていた。

 お気に入りの写真を飾ってほしいことと、彼女の感謝の気持ちが書いてあった。

 私は今パソコンの横にその写真を飾り、ブログを書いている・・・。