ひと月ぶりに店長と話でもしにいこうと思い電話したところ、違う女性が電話口にでた。最近は予約がいっぱいですぐ入れなかったため、3度目の正直みたいな感じの電話。ようやく訪問できた。受付は以前施術していただいたセラピストさんが対応してくれた。どうやら今日は店長は休みのようだった。
 改装したと聞いていたが、さほど変わっていない感じだった。ひと部屋だけハワイアン風に仕立ててあるらしいが・・・残念ながら先客に使用されており私は廊下側の普通の部屋に通された。

 私がここを今ひとつお気に入り店にできないのは、室内喫煙可ということだ。タバコのにおいでせっかくのアロマの香りが掻き消されてしまう。改装したのだから、この際禁煙にしてほしかった。それと過剰要求禁止の表示が至るところにあること。あとお風呂がきれいでないこと。マンションタイプのお店だから工夫次第で姉妹店よりも快適な空間を演出できると思うのだけど残念である。
 この日の担当セラピストさんは、今日が初めての出勤というセラピストさん。「初めてのお客さん」のパターンはこれで3,4回目だろう。素人さんにマッサージを受けることに・・・。あれこれ指導するかたちになるので私の癒され度は今ひとつなんだよなあ。まして始めての子に手取り足取り(※禁止事項「お客様からのセラピストに対するマッサージ」)のはまずいだろうし・・・。口頭で説明するのは大変だ。自信を持たせながら更に向上心を持つように、絶対怒ったしないで、いいところは褒めてあげながら、足りないところを教えてあげなければならない。
 リフレ(足裏)マッサージの資格を持ってお店で働いたり講習にも行っているとのことなので、足裏マッサージは○だけど、他の部位も同じようにやってしまうので指圧なのかマッサージなのかわからなくなってしまう。
彼女も極度に緊張していているのだろう触れてみるとえらく汗ばんでいた。
「オイルじゃなくて別のもの(汗)を塗っているでしょ?」

とちょっとからかってみたが、
「そんなことないですよ。ちゃんとオイル塗っています」

と真面目な顔して答えているそばから、また汗ばんでいる。
 ぎこちない流れだったせいだろか、70分コースが80~90分ぐらいはいたような気がする(実際時計を見ると完全に時間オーバー)。
 帰り際に

「ご縁があればまた会いましょう。そのときまでには技術UPしておいてね」
 といったところ

「私のことなんか明日朝起きたら忘れちゃっているんでしょ」

 と少しすねていたところがかわいかった。