最愛の友ジプシー。7月17日、永眠。28歳。
最大級の感謝と愛を込めて。

在りし日の、ジプシー。

たくさんの思い出がありすぎて、とうてい今ここには書ききれない。

23年間、連れ添ったパートナーだから、、、。



夕方の日課になっていた、お散歩風景。




昨年9月倒れて、もうダメか、、と別れを決意した時。

瞳はきらきらしていて、まだ生きる力がみなぎっていたね。ただ、何故か後肢が踏ん張れず、、、



夜中、奇跡的に立ち上がって。

涙が出るほど嬉しかった。


後に分かった、骨盤骨折、、


どれだけ痛かったろうね、、、


鎮痛剤投与や湿布を貼ったり、できる限りのことは尽くしたけれど、、


それでも気持ちの強い彼女は、痛みを乗り越えて復活してくれた。

たまにはつまみ食いもするけど、食の細い子だから、食べてくれればそれもOK^_^


頑張って、冬も越してくれたね!


腰は、経過と共にますます落ちて、、



生きてくれてるだけでいい。

一度諦めかけた9月からは、毎日が宝物のような時間だった。普通の毎日。


本当によく頑張ったね。


これは亡くなる1週間くらい前かな。

後半3ヶ月くらいで急激に痩せたから、体重増加のサプリや、オイルや、胃に負担をかけないような飼料の配合や与え方を考えたり、原点回帰でおからを与えたり、、スタッフと色々試行錯誤していたけど。
 
そして亡くなる2週間くらい前か?血尿が止まらず、これも消炎剤や抗生剤を投与したり、補液を毎日5リットルずつしたりで獣医師のアドバイスももらいながら、思いつく限り、出来る限りの手は尽くした、と思う。
血液検査をしてもらったところ、これだけ血尿が続いてるのに、貧血もさほどないのは、補液もしっかりしてたからでしょう、と先生にも言われた。

いよいよあの日の朝、立ち上がれなくなり、力尽きる時が近づいてきた。
だけど、生命力の強いジプシーは、それでもまだ頑張って、、、

もう頑張らんでいいよ、、ゆっくり休んでください。。
一生懸命にもがき立ちあがろうとするジプシー、、
胸をえぐられるほど辛い、辛い決断の時だった。

夕方、獣医師に来てもらい、最期を見送ったのは、筆舌に尽くしがたいけど、、、





翌朝、宮崎大学へジプシーを運び、剖検をお願いした。

彼女の死が無駄にならず、後世に活かせるように。
ただ、ジプシーだけは、その身体にメスが入れられるのを直視できなかった、、。


まだ詳しい病理検査の結果は出てないけど、それでも色々なことが分かった。

血尿の原因は、膀胱ではなく腎臓に、こぶし大の腫瘍ができており、それが血管を圧迫したのではないかということ、また脾臓にも大きな腫瘍があり、肺にも転移していた。

これだけ、全身にあったなら、さぞかし辛かっただろうね、、
だから急激に痩せてきたのかもね、、

また、骨盤骨折の跡は骨はくっついておらず、肉芽で埋まっていたらしい。
骨片が周りに散らばっていたと、、、
これも、どんなに痛かったことか、、、
考えるだけでも涙が出そうだよ、、
倒れてから1週間後にはさくさく歩いてたジプシー、驚異のメンタルだね。

また、剖検してくれた先生に大事な事を伝え忘れた、、
写真や動画をたくさん見直してて気がついたのだけど、、
ジプシーは去年から時折、突然、肩や頭から崩れ落ちるような倒れ方をカメラで目撃してて、もしかしたら脳に腫瘍があったのかも、、と後で思った。
先生も頭部までは診てないかも、だけど。
もしかしたらそれが原因で骨盤骨折もしたのかもしれない。

その命尽きてもなお、たくさんの事を教えてくれるジプシー。
本当に、感謝しかないよ。。


これまでジプシーに関わってくれた皆さん、今まで可愛がってくれてありがとうございました。
また、最後まで献身的に尽くしてくれたスタッフや、連携をとってくれた獣医師の方々、訃報を聞いてすぐに線香をあげにきてくださった装蹄師さん、ジプシーの背中に跨ってきたこどもたち、、たくさんの方々に大切にされて、本当に幸せな馬でした。
私の立ち上げた子どもたちの居場所、放課後等デイサービス にじいろホースのロゴマークはジプシーがモデルです。
これからもいつまでも、ジプシーは私たちやこどもたち、そしてカウボーイアップランチに寄り添って見守ってくれていると信じています。
ジプシー、ありがとう。安らかに。