可愛いかわいいハリー坊や。
まさか、こんなにも早く、お別れがくるなんて・・・。
やっと7年ぶりにおうちに帰ってきてくれて、これからは、目の見えないキャンディ母さんの分まで頑張ってね、と話したのが
1年前。。
そう、本当にちょうど1年前の宇佐神宮に、みんなが出発する日の朝、ハリーが帰ってきたんだった。
入厩時から、なんだか右前に違和感を感じてたのだけど・・・
そんなにひどいハコウでもなかったよ、との話で。
とりあえず、裸足だったので、装蹄してもらって様子みながらということで。
いいような、でも乗るとちょっと痛くなるような・・・を繰り返していた。
グラウンドワークはきっちり教えられてるし、乗っても、とても素直で良い子。
2歳なったくらいかな、元気坊やだったハリー、どっかーんとぶっ飛び、天高く飛んだ(ような気がする)こともあったね。
これは、帰ってきてから。祭り前の馴らし外乗にて。
キャンディも、マンホールとかをじっと見る子だった、そっくり。
後ろ、ボンちゃん。メンバーの野上さん、写真提供。ありがとうございます。
ついこの前。4月の宮崎神宮の流鏑馬、稽古。
まじめなハリー、一生懸命走って、よく頑張ったね。
キャンディも、最高の流鏑馬馬だった。
同じ、安定の走り。これからが本当に楽しみだったのに・・。
あの肢の異変に、どうしてもっと早く気づいてあげなかったんだろう・・・。
いや、痛がるのは分かっていたのに、もっと原因を追究すべきだった。
馬房から出なくなった7月初旬。
蹄葉炎を疑い、JRA獣医師に蹄のレントゲンを撮ってもらうと、蹄骨が完全に沈下していて蹄底を突き抜けそうな、衝撃的な映像だった。
同行してくださった装蹄師さんがACSを装着してくれて、どうにか負荷をかけるのが少し楽になったようだったのが、
せめてもの私たちの救いだった。
それからは、鎮痛剤をマックス量で投与、とりあえず完全舎飼い、、他に成すすべもなく・・。
寝てるか起きて立ってるか、どのくらい食べたか、飲んだか・・・。
毎日チェックするも、良くなってる気配もなく・・。
どれだけ痛かっただろうね・・・。
祭りが終わって帰ってきた翌日の朝、4時になった電話はスタッフのななちゃんからで、ハリーが馬房から出て外に倒れてます、と・・。
私のミス・・・前夜、見回りして、下の馬栓棒を閉め忘れたのだった・・・。おそらく、痛みで寝転がり、そのまま出てしまったのだろう。。
雨も降りだして。休みだったスタッフにも緊急できてもらい、どうにかみんなで立たせようとするもおそらく激痛で
踏ん張る力もなく・・。
最後の決断をするときだった。。もうこれ以上は酷すぎる・・・。
若すぎる、辛い別れだった。。
7月初旬、獣医師、装蹄師がジプシーとハリーを診てくださった時に、どちらも言葉を慎重に選んで話してくださったから。
ジプシーはともかく、あぁ、ハリーも覚悟しなければならないんだな、、、近い将来、2頭との別れがくる・・と頭の片隅では分かっていたけど。。
やはり、辛すぎた。。
蹄葉炎、、もっと早期発見していれば、、とも後に先生と話したけど、それでも進行を止められないこともある、とのこと。
でもやっぱり、ちょっとした異変でも、かならずその原因はあるわけだから・・
少しの異変の時に分かっていれば。。
やはり、私の管理能力が足らなかったのだということ、、。
この命、かわいいハリー坊やが教えてくれたことを、今後に生かすしかない。。
ちょっと怖がりになってたとこもあったけど、それでも一生懸命頑張ってくれたハリー。
ハリー、今まで本当に、ありがとう。
守ってあげられなくてごめんね・・。
これからは、痛みのない空で、自由に駆け回ってね。
あなたの分まで、キャンディ母さんを大事にするよ。
合掌。