母が旅立って

1ヶ月が経ちました


1ヶ月前の8/20の朝4:00過ぎ

携帯の着信音で目が覚めました


甲高い早口な施設の看護師さんの声で


「呼吸が止まってます」


と言ったのを

どこか冷静に聞いていた私


だってそんなはずないでしょ


と思う気持ちと


でも現実なのだという気持ちとが入り交じって

放心状態のような頭で出かける支度をしました


部屋に通されると

母はいつものように眠っていました


お母さん、来たよ!


肩を揺らしたら


「あら!来てくれたの?!」


目を覚ましそうな顔で


でも本当に息をしていませんでした


そして

ずっとパジャマだったのに

花柄の明るい色の洋服に着替えていました


なんで…

なんでもう一度笑ってくれなかったの?


なんで何も言わずにひとりでいっちゃったの?


後でスタッフさんに聞いたのですが

いつもなら「大丈夫?」と聞くと

「大丈夫」と言うのに

亡くなる前日の夜に「大丈夫?」と聞いたら

「もういい」と言ったそうです


お母さん、自分で決めて

頑張ることをやめたんだなと思いました


そう思ったら

もっと前に

とっくに限界を迎えていたのに


周りで私やスタッフたちが

母のために考えてあれこれ動く姿を見て

応えなくちゃ、頑張らなくちゃと

思っていたのだろうな


そして疲れさせちゃったんだろうなと


そう思ったら

ごめんねの想いでいっぱいになりました


まだ実感がわかないのは

コロナで面会禁止の期間だったから


そして

父の時のように

看取れなかったから


最後まで

強くて優しい母でした


お母さん

私を娘に選んでくれてありがとう


これからも

ずっとずっと

私はあなたの娘です


父も母も旅立ち

一人っ子の私は

本当にひとりになってしまったけど


ふたりの葬儀で喪主をつとめたよ


私の最後の親孝行

見ててくれたかな?


本当はそんなこと

したくなかったよ…


でも頑張ったよ


これからも頑張るよ


少し時間はかかるけど

ふたりに授けてもらった命を大切に

頑張って生きていくからね


ずーっと見ててね

そばにいてね


お母さん

たくさんの愛と優しさを

ありがとう