親指というものは

ほかの指と大分形状も違うものですね。

ですのでーー

必然的に違う役割を担うものではないでしょうか?


私の大好きなヘアアーティストのUさんと

昔、動きについて話をしたことがある。


その際あのはさみさばきでは

人差し指や小指など上部に見える指が大活躍している

ように見えるのであるが

実はーーそれを支える親指が地味ながら

大事だということであった。


ヴァイオリンでも実に同じことが言える!!


左手にしても、そうであるが

今回は置いておいてーー

右手の弓を持つ際も親指だけは下から弓を支える。

あのはさみの持ち方と似ているではないか!

他の4本は弓を上から包むのであるし

親指の感覚とはかなり違う。


細かいことであるが

親指でよく問題になるのがどれぐらい引っ掛けるのか?ということ。


コレは出すぎも少なすぎもだめで

ちょうどよく・・とよくあいまいに表現される(笑)

いい塩梅というのは、いろんな意味で至高の技なので

こういう言い回しは私のような凡人には困ったもの。

でも体で感じるということが非常に重要であるには違いない!


ここに小学2年生の生徒ちゃんの二枚の写真がある。

上は直す前。下はレッスン後。


ヴァイオリニストMINEの芸術的な?!暮らし-090129_164146.jpg

ヴァイオリニストMINEの芸術的な?!暮らし-090129_164247.jpg


違いはわかりますか??

この少女は実に上手に持っていらっしゃるほうなのですが

(ヴァイオリンも上手!)

上ではまず親指の先がペロッと見えている。

コレは親指が少しそっている証拠で

もっとベロ~んとみえちゃっている人もいる。

さっきの例で言えば”出すぎ”である。

レッスン後の写真では見えなくなっているでしょう~♪

このぐらいの加減がいいと思います。


逆に引っ掛けが少ない方は

親指が曲がりすぎの硬さを引き起こします。

指先が当たっていながら黒檀の角の部分を

しっかりと支えているのがいいでしょう。

自然な曲がり具合を求めたいです。


あと彼女は小指の位置が弓箱より外に出てしまっている。

コレは持つのが下方過ぎである。

下方過ぎなくても小指の位置が薬指より遠いと

どうしても少しつっぱり気味な形になる。

するとーーー前回書きました

親指付け根が硬くなるのが出てくるわけです。


箱の中あたりに小指・薬指・中指の

三本がほぼ収まっているといいように思う。

上部過ぎるとやはり小指の伸びを引き起こし

また音が弱くなる。

それは弓のしなりを

充分に利用できなくなるからなの・・


箱に薬指が充分に吸い付いていると

操作がしやすくなる。

また中指は錘の役目もある。

だら~っと力みが捨てられたら

手首にいい影響がでるに違いありません♪


弓の上部に位置する四本の指は

それぞれを弓からはずして弾いてみたりして

キャラクターを掴むといいと思います。

それぞれの役割がだんだん見えてくると思います。


写真の少女は自然に持ってくれましたが

人差し指がもうほんの少し離れていてもよいように思う。

ちなみにアメリカ系の持ち方では(ジュリアード出身の先生に習った)

ひとつ指が入るくらいの隙間を空けるとのこと。

するとテーブルの上で湯飲みを握ったときのように

小指側への重力のようなベクトルの比重が高まる。

だから彼らはむちのような鋭い音が出るのだと思う。

大ホールなどではとても必要なのかもしれない。


フランス系ロシア系ドイツ系などなど

昔はいろんな個性がそれぞれあった持ち方であったのが

近年はだいぶ統一されてきている。


どちらにしても

動きを邪魔しないその人の手と弓にあった形が理想である。


いい音で弾くためにその方にとっての

ナチュラルないい持ち方を見つける。

これは自分らしい音楽探しにも

実に役立つことなのであろうと信じているの( ´艸`)


音はその人自身が出る


ですから。。。私も

音楽を通して自分探しをしているに違いない。

その途中経過を

そのときそのとき

皆さんにお聞かせしているということでーー

これは全くもって恥ずかしいことである。


音楽から学ぶことは大きい。

自然から学ぶこともまた大きい。

なんといっても

人のエネルギーもまたすばらしいもの。


多くの方々の素敵なコメントを

感謝して読ませていただきました。

こうしてであるすべての方々に感謝。

合掌(-^□^-)

(ヨガやってるからね~こんなの慣れているのよ~~!)


それでは寒いですがよい一日を音譜


MINE


追伸;;この間道具を使ったレッスンをと書きましたが

    まだ写真を撮っていないの・・・ごめんなさい、また今度ね!