親指というものは
ほかの指と大分形状も違うものですね。
ですのでーー
必然的に違う役割を担うものではないでしょうか?
私の大好きなヘアアーティストのUさんと
昔、動きについて話をしたことがある。
その際あのはさみさばきでは
人差し指や小指など上部に見える指が大活躍している
ように見えるのであるが
実はーーそれを支える親指が地味ながら
大事だということであった。
ヴァイオリンでも実に同じことが言える!!
左手にしても、そうであるが
今回は置いておいてーー
右手の弓を持つ際も親指だけは下から弓を支える。
あのはさみの持ち方と似ているではないか!
他の4本は弓を上から包むのであるし
親指の感覚とはかなり違う。
細かいことであるが
親指でよく問題になるのがどれぐらい引っ掛けるのか?ということ。
コレは出すぎも少なすぎもだめで
ちょうどよく・・とよくあいまいに表現される(笑)
いい塩梅というのは、いろんな意味で至高の技なので
こういう言い回しは私のような凡人には困ったもの。
でも体で感じるということが非常に重要であるには違いない!
ここに小学2年生の生徒ちゃんの二枚の写真がある。
上は直す前。下はレッスン後。
違いはわかりますか??
この少女は実に上手に持っていらっしゃるほうなのですが
(ヴァイオリンも上手!)
上ではまず親指の先がペロッと見えている。
コレは親指が少しそっている証拠で
もっとベロ~んとみえちゃっている人もいる。
さっきの例で言えば”出すぎ”である。
レッスン後の写真では見えなくなっているでしょう~♪
このぐらいの加減がいいと思います。
逆に引っ掛けが少ない方は
親指が曲がりすぎの硬さを引き起こします。
指先が当たっていながら黒檀の角の部分を
しっかりと支えているのがいいでしょう。
自然な曲がり具合を求めたいです。
あと彼女は小指の位置が弓箱より外に出てしまっている。
コレは持つのが下方過ぎである。
下方過ぎなくても小指の位置が薬指より遠いと
どうしても少しつっぱり気味な形になる。
するとーーー前回書きました
親指付け根が硬くなるのが出てくるわけです。
箱の中あたりに小指・薬指・中指の
三本がほぼ収まっているといいように思う。
上部過ぎるとやはり小指の伸びを引き起こし
また音が弱くなる。
それは弓のしなりを
充分に利用できなくなるからなの・・
箱に薬指が充分に吸い付いていると
操作がしやすくなる。
また中指は錘の役目もある。
だら~っと力みが捨てられたら
手首にいい影響がでるに違いありません♪
弓の上部に位置する四本の指は
それぞれを弓からはずして弾いてみたりして
キャラクターを掴むといいと思います。
それぞれの役割がだんだん見えてくると思います。
写真の少女は自然に持ってくれましたが
人差し指がもうほんの少し離れていてもよいように思う。
ちなみにアメリカ系の持ち方では(ジュリアード出身の先生に習った)
ひとつ指が入るくらいの隙間を空けるとのこと。
するとテーブルの上で湯飲みを握ったときのように
小指側への重力のようなベクトルの比重が高まる。
だから彼らはむちのような鋭い音が出るのだと思う。
大ホールなどではとても必要なのかもしれない。
フランス系ロシア系ドイツ系などなど
昔はいろんな個性がそれぞれあった持ち方であったのが
近年はだいぶ統一されてきている。
どちらにしても
動きを邪魔しないその人の手と弓にあった形が理想である。
いい音で弾くためにその方にとっての
ナチュラルないい持ち方を見つける。
これは自分らしい音楽探しにも
実に役立つことなのであろうと信じているの( ´艸`)
音はその人自身が出る
ですから。。。私も
音楽を通して自分探しをしているに違いない。
その途中経過を
そのときそのとき
皆さんにお聞かせしているということでーー
これは全くもって恥ずかしいことである。
音楽から学ぶことは大きい。
自然から学ぶこともまた大きい。
なんといっても
人のエネルギーもまたすばらしいもの。
多くの方々の素敵なコメントを
感謝して読ませていただきました。
こうしてであるすべての方々に感謝。
合掌(-^□^-)
(ヨガやってるからね~こんなの慣れているのよ~~!)
それでは寒いですがよい一日を
MINE
追伸;;この間道具を使ったレッスンをと書きましたが
まだ写真を撮っていないの・・・ごめんなさい、また今度ね!