昨日marikoさんのレッスンがありました。

彼女のブログにていつも丁寧に

レッスン記をのせて下さっていて、

その熱心さにいつも感心をしているのです。

すばらしい~!!


昨日モーツァルトのソナタの第二楽章のある部分の

”フォルテ”の扱いについてアドヴァイスさせていただきました。

今回は、彼女の記事にすこしだけ

補足させていただきたいと思いました。


フォルテといってもいつも

”強い”大きい”というイメージにとらわれないほうが

良いかもしれないと。

強いというイメージが一番になってしまうと

割とキツイ音色になってしまうことが多く

激しくなってしまいがち・・


ロマン派以降の作品にはそういう激しさを求める例は

いっぱいあると思いますが、

モーツァルト作品では少ないと思うのです。


彼女の練習している作品の

ラストのヴァイオリンのメロディーの所は、穏かなシーンですし

体感的に温かみを増し、視界がが広がっていくような

イメージを持って臨むとどうでしょうか・・とお伝えしました。

私が弾くとしたらそこに包容力も加えたいなぁと思うのです。


またピアノにメロディーがあるヴァイオリンの伴奏系の

八分音符の合いの手部分。


ピアノの左手も同じように八分音符で

合いの手のリズムを刻んでいます。


するとヴァイオリンの役割としては

ピアノの左手とハーモニーを作るという目的が一番です。


フォルテという表示があっても

ピアノの右手のメロディー部分よりヴァイオリンが主張しすぎて

音量が勝ってしまうと・・・

アンサンブルとしてはちょっと問題になりますね。

でも、もちろんその前に書いてあるであろう”ピアノ”表示よりは

大き目が良いとは思います♪


そのときに応じて

書かれているダイナミックスの意味合いは異なってきます。


強烈な音色を欲する場合も、もちろんあるはずですしね~!

明るいフォルテ。暗いフォルテ。

密度の強いタイプやすこし空気感のあるタイプとか・・

他にもいろいろ考えられそう。


何故そう思うのか・・楽譜から読み取っていくのが重要です。

また大切なのはバランスそして協調です。

これはもう、アンサンブル相手に対する、作品に対する”愛”です。


そして理解の上のその先に

個性や主張が存在するとベストかしら♪


ちなみに逆に音量が”ピアノ”表記の場合も同様ですね!


ヴァイオリンの奏法でいうと・・ピアノ表記を

いつもボウイングの長さをすごく少なく

弾かれてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?


でも美しいメロディが消え入るような音色では

勿体無い場合も!


例えば、接近している感じではなく

すこし離れた場所から聞こえてくる美しい歌のように

イメージするなど・・・とか

さまざまなアイディアがあるかと思います。


何を形にしたいのか

または何を求めているのか考える・・


これは音楽だけでなく

様々なシチュエーションで活かされそうですが・・

とても大事なのかもしれません。


単純に弱く強くだけでなく

工夫していくことは面白いことでもありますので

想像力を使ってo(^▽^)oまずは考えてみてくださいね♪


何かの参考になりましたら嬉しいです!



さて、生徒さんの朝レッスンの後はハイドンカルテット練習。

午後はメンバーとの合わせもあるしね~がんばります^^


それでは皆様、よい日曜日を~


MINE