増田屋 @ 桜新町(東急田園都市線)
今年は奮発をして,おほほ.
上天ぷらそばを手繰って年を送ります.
いかがでしょうか,いかがでしょうか,よっほっほい.
《 増田屋 @ 桜新町(東急田園都市線)》
東京の朝は雨模様でしたけどね.
お昼前にはすっかりと快晴,よかったなあ.
例年のように大晦日は口開けでお店に入る.
怒涛の混雑前は,嵐の前の静けさの風情です.
例年のようにまずは山菜皿で憩います.
これは私にとっておおつごもりの神事なのです(笑).
大徳利を1本いただいて寛ぐのです.
大晦日には矩を越えぬ趣きを分別とするのです.
ゆるりと盃を傾けながら.
今年1年の出来事を心静かに振り返る.
というのでは毛頭なくてアレです,ぶわっははは.
今年はなにを手繰ろうかと,心中あれこれ葛藤するのです.
昨年と同じに親子南蛮そばもいいな,いや待てよ.
アヴァンギャルドに大晦日のカツカレー丼もいいかもな.
などと遅疑逡巡を繰り返すのです.
こうして呑むお酒は大層に美味ちい,そう思うのです.
そうするうちにお店も混んでくる.
割烹着の乙女たちの動きも繁忙をきわめてくる.
であるので,上天ぷらそば1500円です.
上は海老天が3本と大葉の天ぷらが載ってます.
これも私の増田屋作法ですが,わっはは.
少し残しておいた山菜皿をご明察のようにアレです.
このやうに丼に添乗してしまうのです.
いくつになってもこの習癖はやめられそうにありません.
なんとなれば丼上の華やかとなるではないか.
山菜の香り豊かに立ち昇るデハナイカ,そう思うのです.
まずは海老天の尻尾,揚げたてがぱりぱりと香ばしい.
私もあやかって来年は香ばしい男と呼ばれたい,なんのこっちゃ.
機械打ちの二八蕎麦は量もぷりたつなのです.
町蕎麦ってのはこうでなくっちゃいけないのです.
蕎麦を食べ終えたら2本目の大徳利を追進します.
お店の方に不思議な顔をされても,わはは,そうするのです.
コロモが溶けた汁で酒を呑むのが天ぷら蕎麦の本番です.
浸軟した最後の海老天を噛み締める時に最高潮を迎えるのです.
これで私の年越し酒はすっかりと満たされるのです.
年越し蕎麦は馴染みのお店で手繰りたい,そう思います.
街に出ると師走の情緒.
道ゆく人の足運びも心なしか忙しない.
サザエさん一家にも絢爛なデコレーション.
この銅像はもはや街に溶け込んだ情景となってるね.
ちなみに何度補修しても抜かれるのり平さんの毛.
今ではだれかが針金で造形しておられるようね,うっふふ.
いよいよ今年も暮れます.
来年もよろしくお願い申し上げます.
CroquettePunch 拝
ちなみに10年前までは毎年.
年越し蕎麦は池上の「蓮月」と決めていた.
近くのお寺から聞こえる除夜の鐘がまことに風致でした.
現在は古民家カフェとなっています,行ったことないけど(笑).