リクエスト1作目の終了が見えてきたところで、(←ホントか?)もう一ついただいていたリクのUPを始めたいと思います。


yununoさんからのリクで、ずっとお待ちいただいておりましたが、季節的にも今がちょうどいいか?と思いまして、UP始めることにしました~。

多分3~4回でなんとかまとめられると思っていますが、そこは私のこと。

予想と違うことになりえますので、ご承知おきくださいませ~汗



それでは、以下からどーぞーラブラブ
















告白 1

~side.蓮~




「あの…聞いていただけますか?」


 それは、衝撃の場面だった。

 開いていた扉の隙間から垣間見えたキョーコの姿。

 そして、向かい合う先に誰かがいる…。


「私…あなたのことが…」


 その先に続くであろう言葉を聞きたくなくて、蓮は足早にその場を去って行った。




-・-・-・-・-・-


「…で、その後Dスタで撮影、それが終わったらF社の取材、って。蓮…おい、蓮!」

「っ!え?」

「『え?』じゃないだろ?どうしたんだ、上の空で。お前らしくもない」

「…すみません、社さん」


 社は、仕事なのに珍しく集中できていない担当俳優のどことなく項垂れているような様子に首をかしげた。

 そして、ぐ~ふ~ふ~。と笑いをもらす。


「るぅえ~ん~、お前、キョーコちゃんに会えてないからだろ~」


 その名前にピクリと反応した蓮に、嬉々としてさらに突っ込みを入れようとした社は、その後に続いた蓮の思わぬ言葉を聞いて固まった。


「…そうですね。でも…会わないほうがいいですから」

「そーだろそーだろ。会いたいだろ…え…?蓮?お前何言って…?」

「言葉のとおりですよ」


 力なく苦笑する蓮に、社は言葉を失くす。


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」


 そこに落ちる沈黙に、社は蓮の言葉が本気だと知った。


「…蓮……」

「そうだ、社さん。あなた最上さんの行動スケジュール把握してましたよね?」


 不意に言い出した蓮の言葉にいやな予感を抱えながら、いぶかしげに社は答える。


「え、あ、あぁ。まぁ、一応は」

「それで結構です。彼女と会うことのないように調整、お願いします」

「…どういうことだ、蓮?理由は?」


 理由を聞かないうちは、社も引くことはできない。

 何しろ言い出した本人が、痛みに耐えるように辛そうな顔をしているのだ。

 なのに当の本人はそのことに気づいていない。

 そして、続く言葉に社はその痛みの表情の理由を悟った。



「…会いたくないんです。他の男に告白してた彼女とは」


 

 …それは、社にとっても衝撃的な告白だった。


 つづく


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