私が管理人をしている「美腸の相談所」で
またご相談を頂きましたので、その回答を
ご紹介していきたいと思います。
今回のテーマは、「便秘と代謝と冷え性」について
ご相談内容━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
れいこ さん 1/15 01:50 投稿
高校の時に食事をあまりとらず空腹になるとお菓子を少し食べてダイエットをしました。五キロは痩せました。元々冷え性や便秘体質があります。現在32歳ですが便秘薬を飲まないと全く便意がありません。足つぼやヨーグルトやバナナなど色々と試しましたが改善はなく便秘薬を飲まないと全く便がでません。また代謝が悪く太りやすく末端冷え性で季節を問わず体が冷えます。どうしたら便秘や代謝や冷え性が改善しますか?
松下大山の回答 ━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
れいこさん、こんにちは。
>どうしたら便秘や代謝や冷え性が改善しますか?
との事ですが、今ご記入頂いている内容から、
まず、現在の状態を推測してみましょう。
1、代謝力の低下
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代謝力が低下しはじめたキッカケは、高校時代のダイエットでしょう。
必要な栄養が入らないわけですから、その時に筋力も低下してしまい、
これまでの様に脂肪を燃焼することも出来ず、さらに太り易くもなります。
また、基礎代謝量の3分の2は、体温維持のために発熱するエネルギー
として使用されるわけですが、その熱を発するのが筋肉ですから、
筋力低下で、冷えても熱をすぐに作れない身体(慢性冷え)になるのです。
2、慢性的な冷え性
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代謝力が低下して、熱の産生量低下による冷え性になりますが、
さらに便秘の状態で、腸内腐敗がすすみ血流が悪くなってくると
血液もドロドロしてきて、せっかく作った熱を末端まで効率よく届ける
ことが出来なくなることで、末端冷え性にも繋がります。
また、便秘の状態(腸が弱った状態)では、ホルモンバランスも乱れ
体熱調整機能も誤作動をおこすことで、低体温症に陥る人も居ます。
さらに血流が悪い状態では、各細胞へ酸素や栄養も行きわたり難く
ますます代謝力も下がりますし、身体の疲労も取れにくくなってきます。
3、薬を飲まないと全く便意がない便秘
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食生活の乱れから腸への負担が増大して、便秘に至ったと思いますが
その時に便秘薬で出す方法を選択したために、薬によって
腸がますます弱り、その反応性も低下することで便意を感じなくなります。
その原因は、腸の弱りにあり、さらに腸が弱っていると、自律神経も乱れ
細かな事で気が張り易くなり、その気の張りから、また腸が弱るという
悪循環にも陥ります。
実際どこまで腸が弱っているのかは、直接、カウンセリングと施術を
おこなってみないと、判断することは出来ませんが、その腸の弱りに対して
「足つぼやヨーグルトやバナナなど色々と試しましたが・・・」
という内容をやった所で、原因が何も変わらないので改善は難しいでしょう。
今から始める自分ケア ━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
食べないダイエット⇒筋力低下⇒代謝力低下⇒太りやすい⇒冷え性
⇒腸力低下⇒便秘(消化力低下胃)⇒血流悪化⇒冷え性⇒代謝力低下
⇒太り易い⇒ホルモンバランス乱れ⇒自律神経のアンバランス
⇒腸の働き低下⇒腸内腐敗⇒疲労がとれない⇒肌荒れ・乾燥など・・・
現在は、こんな感じで不調スパイラルに陥っている状態だと思います。
本当に一番手っ取り早いのが直接、お話を聞きながら腸の状態も観察して
身体に負担となっている生活習慣から見直していくのが良いのですが、
とりあえず、今の状態から考えられる自分ケアの方法を挙げてみると・・・
1)筋力をつけていく
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まず、食べないことで筋力が低下したことが、連鎖の始まりですから、
原因の1つとなっている「筋力」をつけていきましょう。
毎日少しづつでも構いません。自宅で出来る簡単な筋トレを行うことで
熱を作り出す代謝量も上がりますし、とくに腹筋を鍛えることで腹圧もあがり
腸の消化力や排泄力も上げることができます。
2)食事を見直してみる
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食事で多くの方が行うのは「何か便秘に良さそうな物を摂ろう」とすること。
例えば、毎日の食事内容で、腸へ負担をかける物をたくさん食べていながら
「便秘にはコレ」と紹介された物を少し食べて「全然きかない」と言ってる感じ。
車で言えば、
サイドブレーキをいっぱい引きながら、アクセルを踏んでいるみたいなもの。
便秘薬で出す生活は、まさにこんな感じなので、どんどん腸は弱っていきます。
だから大事なのは、特別な何かを摂るよりも普段の食生活を見直すこと。
お肉ばかりで野菜が少なかったんじゃないか?など、食事の偏りを見直したり
ついつい食事は抜いてしまうのに、お菓子はちょこちょこ食べている、とか、
珈琲や紅茶ばかり飲んで、全然お水は飲んでいない。とかはないですか?
これを機会に、自分の食生活を客観的にみて、考えてみましょう。
食事を見直す方法としては、
一度、自分の毎日の食事内容を記録して、客観的に見てみるのも良いですよ。
この方法は、講座の受講生の方には必ずやってもらいますし、
当店のお客様でも状態によっては、時々やってもらうことがある方法です。
何故なら自分の不調を改善するには自分の事を知ることが大事だからです。
3、便意が無くてもトイレに座る
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お薬で出す期間が長ければ長いほど、自分では便意を感じにくくなります。
だから、便意を待っているだけでは、自然排便なんて取り戻せません。
まず、朝ごはんを食べた後、便意が無くても決まった時間に
毎日、トイレへ座って排泄に挑戦してみましょう。
その時、時間が無くて焦った気持ちだと、腸は緊張してしまうため
必ず時間には余裕をもって、トイレに入るようにして下さい。
初めは全然出なくても、決まった時間にトイレへ座ることで、
便意を取り戻すキッカケになります。
これが便意の誘導という方法です。
それでもダメなら・・・━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
まずは、自分で出来ることから、実践してみて、
それでもダメなら、美腸セラピーのお店にご相談下さい。
美腸セラピストは、お客様の状態をしっかりとカウンセリングした上で
その方の腸に何が負担となっているのかを、お客様と一緒に考えていきながら
状態に合わせた改善アドバイスや、美腸マッサージを行ってくれます。
自分ではわからない自分の不調のことを、不調に至った経緯から観察して
お客様と一緒に改善を目指していきますから、
施術へ通うたびに自分の身体のことを知っていくキッカケにもなります。
また、バラバラに見える不調も、実際には繋がり合っているため、
不調の原因から改善していくと、知らない間に他の不調まで消えていきます。
そして、自分の身体のこと、自分ケアの方法を身につけることで
今後、不調スパイラルに落ちていくことも防ぐことが出来るようになります。
つまり、便秘だけでなく、不調全般に腸のケアは、とても有効ですので
その「不調を本気でなんとかしたい!」と思ったならば、少し遠くても
腸ケアのプロである美腸セラピーのお店を頼って見て下さいね。
必ずあなたの助けとなれるはずです。
長々と書いてしまいましたが、今日はこのへんで。
では失礼します。
美腸セラピー 松下大山
※美腸セラピーは、あくまでも「予防療法」であり、「医療行為」ではありません。施術により直接的に病状や疾患の改善および完治を目的とするものではなく、人が本来持つ自己治癒力を高めることで、健康維持・増進を目指すものです。