子供たちは、歯医者に通っているのだが、少し不便な場所なので
ダンナのいる土曜日に車で行くことにしている。
今日も、通院の日だ。

昨日、1時を過ぎても何の連絡も無く、帰らないダンナに

“明日は、10時30分から歯医者だから連れてってください。
 私は、私の病院(私も、ちょっと通院中です)に行ってくるので。”


と、メールを入れておいた。


なのに、朝刊を携え、帰ったのは5時半だ。
しかも、10時になっても起きない。
何度も、呼んでるのに。10:15には出ないと間に合わないのに。


やっと準備が整い、ダンナ・子供が玄関まで行った時、私は思った。

そうだ、子供の耳鼻科の薬ももらっておこう。
  私が行って薬だけ貰えばいいや。       」
と。



そこで一度ダンナに渡した、診察券ファイルの中から耳鼻科のだけ
取り出そうとすると、ダンナが言った。



「そんな病院ばっかり行かんでもイイんちゃうん。」





(はぁ~~~~~、何だと~~~~~~?!?!?!)









   

キ レ た !









私 「何にもせーへんヤツが、何言うてんのよ!

   毎日毎日、飲み歩いてまともな時間に帰ってこなくて

   家にも居てない、子供にも会ってない、子供の様子も知らない、

   そんなヤツがえらそうに言うな、つーの。

   病院行くな、やと。虫歯、ほっておくわけ?

   こんなに鼻が詰まって、苦しそうにしてるのにほっておくわけ?

   アンタには、あの苦しい寝息が聞こえてへんのか~~~~!!!」




一気に畳み掛けた。



ダンナ「はいはい、わかった。行ったらえーやん。」へらへら~



その一言が、追い討ちかけた。




キ レ た 。





私  「行ったら“えー”じゃない! 行かなあかんねん!」


ダンナ「はい、わかりました。行ってください。」なげやり~



私  「謝って。」


ダンナ「わかった、って言うてるやん。」



私  「ア・ヤ・マ・ッ・テ!!!」


ダンナ「はい、ごめんね。はい、ごめん。」




いちいち“はい”が入るのが、気に入らないが時間が無いので引き下がった。




でも、誰もいなくなった玄関先で涙があふれた。



“なんで、こんな子供のことを何も知らない人に

 こんな事を言われなきゃならないんだろう、、、”



情けなくて、情けなくて、身動きできなかった。