軟口蓋過長症


動物が体温を下げる場合、呼吸は重要な要素。
暑くなってきましたから、「ハアハア」しているワンちゃんが増えてきています。
この呼吸様式をパンティングと呼ぶのですが、これがうまくできないと体温が下がらず、熱中病を発症してしまうこともあります。
このパンティングがうまくできない例の一つとして、「軟口蓋過長症」という病気があります。


軟口蓋とは、上顎の硬口蓋の奥にある柔らかい部分です。(わかりやすく、のどちんこら辺と思ってください。)
この領域が垂れ下がっていて、
気道の入り口である喉頭にかぶっている状態が「軟口蓋過長症」です。
呼吸時、特に吸気時にこれがじゃまするために、努力性の呼吸をしなくてはならないのです。
この時出る音を「喘鳴音」といいます。
寝ているときの「いびき」と同様のものです。ですから「喘鳴音」や「いびき」を出す場合は、この病気の可能性が高いわけです。
問題は音ではありません。
その分、呼吸に負担が非常にかかっていると言うことです。
パンティングによる熱放散がうまくいかず、熱中病に陥ってしまったり、興奮時に呼吸困難を生じたりする可能性があるわけです。また、気管に疲労がかかり、気管虚脱という病気になりやすいとも考えられています。
この病気は先天的なもので、短頭腫の、ブルドッグ、ペキニーズ、シーズー、ボクサー、フレブル、パグ など、で多く見られます。
この病気の管理は、程度によって異なりますが、肥満は病状を悪化させる因子ですから、
この病気の疑いがある場合は太らせてはいけないそうです。((>д<))
そして、なるべく運動を避け、涼しい環境に置いてあげることです。

それでも、生命に関わるような場合には、オシム大吉のように、手術が必要になります。
呼吸のじゃまをしている軟口蓋の下垂部分を切り取る手術を行います。
(のどちんこら辺を切ります)
はさみで切り取り、その部位を縫合するという方法です。今はレーザーメスや超音波メスを用いているところもあるそうです。

うちの子は「いびきがうるさい」と感じられている方は、この病気を疑ってみて下さい。
そして、オシム大吉のように、重篤な症状を呈する前に対処してあげてください。



いまは、呼吸も楽々すーすー。舌もピンク色。
大吉の場合、溶ける糸で縫ってあります。\(゜□゜)/








あんど、







陰睾丸摘出の術後・・・・・・・・・\(゜□゜)/抜糸直後の画像があります。




まるだし画像です。勘弁してくださいの方はココまでで。ヽ((◎д◎ ))ゝ










順調に、回復してます。





黄色くぷちぷちしてるのは、消毒と、皮膚回復促進の薬を塗ってもらってます。