「なるほど」
するとショータが、メガネの縁に手をかける。
これは、何かを思いついた時とか、興味を持った時にする仕草だ。
「要するに…こういうことか?
諸悪の根源が、この城のどこかに…あるって、ことだよな?」
「あっ、そう」
さすが、ショータだ!
やっぱり、察しがいいなぁ~
アキは感心したように、ショータを見やる。
「なんだよ、それ…」
まだ、ピンとこないユウジ。
そして、わかりそうで、わからないカガリ。
「つまりは…おおもとを探して、ぶっ壊そう…というわけだ」
にぃっとショータは、悪だくみを考えている顔をする。
「うわぁ~何よぉ」
何だか、とんでもないはかりごとを、かぎつけたカガリは…
「ねぇ、大丈夫?」
アキの顔をのぞき込む。
カガリの心配そうな目とぶつかると、アキは困ったように笑う。
「うーん、どうだろ」
肩をすくめる。
「そうか、わかった!
それじゃあ…二手に分かれよう」
パンと、ナイトが手をたたく。
「二手に?」
不安そうなカガリの肩を抱いて、アキがナイトに尋ねる。
「そう。ケイタ君を探す班と…
それから、もう一つ」
アキとショータに向かって、話しかける。
「親玉を探すってことか?」
キッパリとした声で、ショータが聞き返す。
「まぁ、そうだ」
どうする?
ショータとアキに問いかけるように、ナイトは話しかける。