八木秀次と西尾幹二が「新しい歴史教科書をつくる会」で分裂したように、左も共産党から分かれた様々な新左翼があって過激なゲバルト、内ゲバもすざまじいもんで、左派も右派も分裂を繰り返すのは、致し方ないことかもしれんのぅ。


それはさておき、上の政治集団の分裂ように「在日」にも分裂、そして北南との<分断>状況がある。もちろん「在日」自体は政治団体ではない。それこそ「日本人」にもいろいろあるようにのう、

「在日」とは日本にいるエスニシティであるから、それこそ「親日」もいれば、

複雑な気持ちで生きている人もいるだろよ。

「在特会」の人たちは「在日は日本がきらいだ。反日だ。」と思うかもしれんけど、そんな簡単じゃない。基本的に日本は好きだし、とくに日本の文化は素晴らしいし、

尊重できる日本人は尊重する。それこそ、社会の常識の範囲内。


話の筋が見えてこないので、まず、「在特会」の活動だと思うんだが、

これを見て欲しい。


ちなみに「うちのじいちゃん、強制労働させられました。宮城の矢本の飛行場で!」

とは言いたい。


まぁ、在特会の活動かは知らないけど、自称「保守」の人々の過激な活動よのう。ドロンパもいるし、これは「在特会」の活動で間違いないようじゃ。

この日のことを書いたドロンパのブログ

http://ameblo.jp/doronpa01/day-20080310.html


陰謀論の電波に当てられ、過激な差別(排除?)発言を繰り返す国粋主義者の妄言活動はさておき、

この日(3月9日)の韓国YMCAにて「確立協」という団体の催しについて批判的に書こうと思うんじゃが、別に問題ないかのう?


この在特会が嫌がらせをしている対象とはつまり、今政府与党(自民党の国籍問題プロジェクトティーム(河野太郎座長))で法案作成・協議と国会提出を目論んでいる、つまり、「特別永住者等の国籍取得特例法案」を応援、推進する団体、「在日コリアンの日本国籍取得権確立協議会」(「確立協」)である。この催しに「在特会」はわざわざ韓国YMCAに足を運んだんじゃのう。

「確立協」HP

http://members.jcom.home.ne.jp/j-citizenship/

わしゃこの「確立協」という団体がとてもいけすかねーんじゃよ。

なぜなら、この団体発足時に関わっている面々がわしが大っ嫌いな部類の人間であるからじゃ。まずこの団体の発足記念講演でトップバッターを務めたのが、日本の自称「保守」の女神、櫻井よし子女史であるからじゃ。

以下参照。

http://members.jcom.home.ne.jp/j-citizenship/houkokusyuukai.htm


また、わしが嫌悪する「コリア系日本人」鄭大均じゃ、こいつは日本の自称「保守」、歴史修正主義者が喜ぶ言説(たとえば従軍慰安婦や強制連行はなかったという)を垂れ流した張本人であるからのう。

石原都知事のケツ舐めてたどりついたいまの首大の地位も日本の馬鹿右翼から吸い取った印税もそれはさぞかしおいしよのう。


そして、この法案も団体も積極的に関わっているのは入管戦記や「坂中論文」で有名な坂中英徳、日本の保守系論壇を賑わすコリア系日本人の浅川晃弘である。


鄭や浅川は本当に許すまじと思っているのだが、彼らの意識、思想、歴史観と日常生活においての生活や精神面で大変でも日本国籍を取得しようか悩んでいる在日の人々のそれとが同調してしまうのではないか、と危惧さえ感じてしまうのじゃ。



また、この法案は「外国人地方参政権」を黙殺してしまおうとする圧力さえ感じる。つまり、外国籍で日本の地方自治体の政治に関わるよりは外国籍の人間をより迅速に「帰化」させてしまった方が、「○○系日本人」として日本人に同化、包摂させた方が国家権力の維持につながる。そういった新しい「同化圧力」がこの動きには見え隠れする。



つまり、この法案は日本のエスニック・マイノリティの助けになるどころか、「●●系日本人」として純粋な?「日本人」の周辺に囲い込もうとする圧力でしかないということよのう。そして、鄭や浅川のように「模範的」な「●●系日本人」の成功例にどんどん同胞に「帰化」をけしかけて欲しいというナショナルな欲望が見えるのじゃ。



そして、この法案でより簡易に「在日」が「帰化」しても、

鄭や浅川になるように「踏み絵」を踏まなければならない

ということじゃ。



これは陰謀論の電波の影響からの危惧ではない。

実際、起きていることじゃ。「帰化」した在日には鄭や浅川のような

歴史観に同調するひとや無関心な人はいれど、日本の同化圧力

に、歴史修正主義と連動する圧力を感じるひとはいないからじゃ。



わしはこの「踏み絵」を踏んでまで、「日本人」にはなりたくないのう。

新井知真のように。


それだと、日本の戦争時に動員させられた「従軍慰安婦」にさせ

られたハルモニたちや植民地期に過酷な冷遇や貧困にあえぎ、

強制労働で苦しんだ「在日」の祖先を、国を追われ日本に来た

ひとびとも含めて、申し訳がたたんのじゃ。

また日本の帝国主義、世界の帝国主義の犠牲者にも。



「日本人」なったからといって、「民族」や「祖先」を裏切ったとは

思わない。しかし、「日本人」になったとしても純粋?な

「日本人」のレイシズムから逃れることはできないんじゃ。

皮肉にも帰化しても「在日」が持っている存在論的不安は

解消されない。

ナショナルアイデンティティをもつ人間のナショナルな欲望は

「在日」の同化させようとする、この法案を推進する人間も

在特会のように徹底的な排除しようとする人間も、基本的に

同じであることをよく示しているようじゃ。

両者の差異は「寛容の閾」の違いでしかなく、日本という想像

の空間の管理者は「日本人」であるということを信じて

疑わない輩で、自分の味方にならなければ、徹底的に排除する

んじゃ。

在特会元副会長、新井知真がやめたとたん、奴はスパイだった

と罵り、手のひら返す態度でもわかるように。





しかし、「踏み絵」、この見えない圧力、気づくことのできない卑怯なナショナルな欲望、帝国主義的植民地主義の欲望に唯一抗う方法はないのだろうかのう。



それは「在特会」や日本の権力がはらわた煮えくり返る思いで、その

存在をなくしたい「特別永住資格」を「外国人登録済みカード」を保持し携帯することではないかのぅ。この私たちを悩ましたこのカードがわれわれの抵抗と希望の証しであるのじゃ、