…やっと、やっと、やっと子供に会える。

 

その連絡をずっと待っていた。どんなに辛くても、どんなに寂しくても、我慢して我慢し続けていた日々も、やっと前進すると計画が立った矢先に、相手はその今までの言っていたことを案の定変えやがった。

 

相手の事なんざ信じてはいなかったが、大人としての質はとことんまで朽ちているんだなと確信をした。

 

子供の事に関して、全て分かっていると。

子供により良い環境で育ってほしいからやっているんだと。

どの口がそれを言っている?

 

自分ができてないくせによく堂々と人に言えるな?

それさえも分かっていないならば、存在事どこかに消えてしまえばいいのに。

 

 

自分が愛情をいっぱい注いでいたとしても、脳が腐っている人間には理解ができないみたいだ。

何故か…?

それは、あいつら自身が、自分の子供に本当の愛情を注いでいないからだ。

もし。本当の愛情を注いでいる親の一員ならば、今自分たちが当たり前のようにやっている拉致なんて心苦しくて絶対できないし、本当に助けを求めている子供たちのために、マニュアルなんざ放り投げて助けに行っているはずだ。

それができていないのが何よりの証拠だ。

 

その証拠さえも、信じないない人間はまだまだたくさんいるはずだ。

「それは、親が悪かったから」「助けようとしても助けられなかったんじゃないの?」などと、言っているのを見かけるが私は

 

「親が悪いのを知ってた上で訪問だけにして子供を見殺しにした奴は誰だ?」

「助けられなかったのは、他の健全な子供たちを無差別に拉致するのが忙しかったからじゃないのか?」

という意見に至る。

 

「それは、お前が今そういう状況に立たされたからじゃないの?」

と思う人間はすごく多いと思うが、決してそうではない。

 

何故なら、私自身、祖母と祖父が亡くなった時から、家庭では不倫をしている母親からのネグレクト、ギャンブル依存症、アル中の親父からの性的虐待、何もしていないのに毎日毎日怒鳴られ、叩かれ、本当の血の通っている娘じゃねぇと言われ、夜になると、親父の相手をしないといけない日々。学校じゃ学校でいじめられ…

そんな日々から逃げ出したいと、私は助けを求めた。(自称)正義のヒーロー集団に。

でも、誰も助けてくれなかった。

生まれて初めて「助けて」と言った私の言葉はアイツらに届かなかった。

 

それが原因で私の心は壊れてしまった。

知らない奴にレイプされても、自傷行為をどんなにしても、何にも思わなかった。

無心だ。

 

そんな私を選んでくれたのが、今の夫だ。

夫は、凄く凄く優しくて、会える日は頑張って痣を隠して楽しんだ、いっぱい話したり、ご飯を食べたり…そしてあんなに嫌いだった性行為の時私は涙を流してしまった。好きな人に体を触られる事がこんなにもうれしい事に初めて気づいた。

そんな泣きじゃくる私を彼は何も言わずそっと抱きしめてくれた。

リストカットでズタズタになった手首にやさしくキスをしてくれた。

そして彼は

「もう、しちゃだめ」

「どうしても切りたくなったら、俺の体を切れよな?俺は元からズタボロみてぇなもんだから」

と、憎めない笑顔でにかっっと笑っている。

私にとっては人生で一番幸せだった。

子供が生まれてからは子供たちと、一緒に笑って、一緒に思い出を作って…

 

・・・・で、またこれだ。

今度は、あいつらからやってきて、私の子供たちをさらっていった。

 

だから、私は今この状況に立たされただけでで言っているわけではないのだ。

そこは、ちゃんと分かってほしい。