今日は広告事業本部の幹部向けに、目標設定のワークを実施しました。人事で開発した「LOT(リーダーズ・オンライン・トレーニング)」と呼ぶオンラインのワークショップです。
ワークを交えた勉強会で、とても盛り上がりました。感想でも良い反応が多くて、嬉しかったです。中田さん、坂井さん、重田さん、向坂さん、運営の協力ありがとうございました。
目標の立て方がクリアに、わかりやすく腹落ちしました!!!
目標設定悩んでたので大変勉強になりました。
人からフィードバックもらうことで気づきが多く、進め方や考え方がとっても勉強になりました!!
目標の考え方のフレームがわかりやすかったです!どうやって考えたら良いかがなかなかわからなかったので、、、!
シンプルにワークが楽しかったです!ワーク中のみんなの笑顔が印象的!
誰がみても記憶に残るワーディング 、とにかく大切だと思いました!
目標設定のフレームやメソッドをを活用しました。くわしくはソヤマンの動画に紹介しています。
・P&P(パッションとパーパスを掛け合わせるフレームワーク)
・20文字ゴール(目標を覚えやすいものにするメソッド)など。
目標の達成確率を上げたい!というのは、誰もが思うことだと思います。MVPの1年目から役員まで、いろんな人と話をしている中で、目標達成している人の共通項が何なのかを探していました。
ずっと観察する中で、ひとつの発見がありました。それは「目標からの逆算をずっとしている」ということです。
一方で、ダメなパターンもいくつか気づきました。目標を達成してない人は「目標をちゃんと覚えてない」という共通項があります。
・目標が長すぎて、何が大事なのかわかっていない
・目標が複数あり、絞りきれていない
・なんとなくしか覚えてない
などの状態だと、達成確率が低いのです。
達成確率の差を分けているのは、記憶できているかどうか。
目標は当然ながら目指すものであり、ずっとその達成だけに集中できるのがベストです。
しかし普段の業務や組織における人間関係など、目標をふと忘れてしまうような問題も日々起きるもの。
目標のパンチ力が弱いと、普段の業務や雑務、トラブルに忙殺されて消えてしまうのです。
さらに大事なことは、目標を自分だけでなく他の人も記憶しているかどうか。
周囲の人が自分の目標をよく知っていれば、いざという時にフォローや応援もしやすくなります。
また、その目標が達成できた時には、ほめたり賞賛したりされることも増えてきます。
「あ、半年前から宣言していたものだね。よかったね!」みたいな感じです。
自分が記憶していることと、周囲の人も記憶していること。良い目標は、この2点がとても大事です。オンラインの仕事が増えるなど、お互いが見えない部分が増えれば増えるほどこの2点が大事になります。
では目標を記憶に残すにはどうするかというと、一番大事なことは短くシンプルにすることです。
長い目標だと、そもそも覚えません。覚えないと、日々の仕事の中で思い出す機会が減るので達成確率も下がります。
一方で、MVP社員や成果を出す人に「今の目標は何かな?」と聞くと、共通してさらっと回答します。
「○月までにユーザー数を○にする」
「今年中に○億円にする」
など。シンプルなので覚えていて、だからこそ常に「目標からの逆算をずっとしている」状態になっています。
しかし、このシンプルな目標にはワナがあります。「とてもわかりやすい分、プレッシャーも強くなる」という副作用があるのです。
達成欲や成長意欲が強い人には、この目標で良いのです。シンプルに大きな目標を持つことで、燃える人もいます。これはこれで良いのです。
一方で、たとえばまだ仕事に慣れていない新入社員だったり、部署異動してきたばかりの人にはシンプルな数字だけでは強いプレッシャーとなり、そのストレスゆえに動きが鈍くなることもあります。人によっては、楽しくないときついのです。
シンプルだけど、誰もが覚えるようにするにはどうするか。
それは、ワクワクする目標にすることです。
このワクワクは、上司から見てワクワクするものだけではダメなことは理解できると思います。「この数字、私(上司)はめっちゃワクワクするわー。だから君もワクワクするよね、ね?」みたいな感じだと、人によっては押し付けられた感覚を持ってしまいます。ワクワクしませんね。
良い目標を作るには「メンバーの視点を入れる」こと。見逃されがちですが、重要な点です。「メンバーから見てワクワクできるものか」という視点が入った目標だと、達成したいという気持ちが高まります。今日のワークでも、自分がワクワクしたり、楽しさを感じる「パッション」の要素を全員に出してもらいました。今日のワークでも紹介しましたが「P&P」のフレームワークを使うと、個人のワクワクと組織の業績目標を統合した目標に仕上げることができます。
このワクワクの要素を踏まえた上で、短くシンプルにする。そうすると良い流れができます。
・目標にワクワクする
・ワクワクするので、目標を覚える
・覚えているので、目標からの逆算が増える
・逆算するので、達成に向けた行動が増える
・行動が増えるので、成果に近づく
という流れになります。ワクワク目標の連鎖と言えます。今日の幹部とのワークでも「ワクワクする目標が良い目標」という意見がたくさん出ていて、本当に大切だと思いました。
逆にイヤイヤな目標だと、下記の連鎖が起きてしまいます。
・ワクワクしない
・覚えない(なるべく避けようとする)
・逆算したくない(考えるのが辛いから)
・行動が増えない(逆算してないから)
・成果が出ない
これはイヤイヤ目標の連鎖。最初から負け戦が決まっているようなものです。
「良い目標ができれば、達成したも同然」という考え方があります。これはまさにワクワク目標の連鎖のことで、燃えるような良い目標であれば、そこに向けて頭も体も動くので、自然と達成確率が上がっていくというもの。
目標設定をおろそかにするのは、成果を出すことをおろそかにしていることと同じ。
一方で目標設定に時間をかけすぎて、目標そのものが決まらないというのも本末転倒。
メンバー視点を入れて、シンプルな言葉にする。
これが目標の達成確率を上げるために、一番大切なことです。
今日のワークでも、良い目標が仕上がりました。
・オテプロ30
・攻めのもねたんわ!24
・オーバーザ3
などなど。意味は全くわからないと思いますが、ポイントは書いた本人が笑っていたこと。みんな良い笑顔でした。
内輪受けでいいから、楽しく覚える。そうすれば勝利に近づきます。