La convivialité | くまさんのフランス語日記

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大好きなフランス語について自由に語ります

先日、La convivialité というお芝居を観に行きました。

フランス語の綴りに関する面白い逸話や豆知識、歴史などをジョークを交えて演じたもので、とても面白かったです😍

なぜフランス語の綴りがこんなにも複雑になってしまったのか、その経緯がわかったり、ネイティブがフランス語の綴りについてどう考えているのか体感できて、とても刺激的でした☺️


こちらのYouTubeでも今回のお芝居の一部を見ることができます。




ここでは、なぜ目的語が前に来たときだけ過去分詞が性数一致するのか、ということについて話しています。

動画を見るとわかりますが、目的語が後に来た場合、過去分詞との距離が離れすぎてしまうことがあり、後から s や e を付け足すのを忘れてしまったから、と説明しています😂😂


とても面白かったので、終演後には本も購入しました!


内容は今回のお芝居と全く同じですが、とても面白かったし、頭にとどめておきたい情報も多かったので、購入してよかったです😊


ひとつ面白かったエピソードを紹介します。

スグリのジャムとゼリーがあった場合、ジャムはスグリの実が形として残っているので groseille に s が付く反面、ゼリーは滑らかになっていて固形が認識できないため s がつかない、というものです。



…よって、果物に s が付くかどうかは、煮込んでいる時間の長さによって判断される、とまとめられていました😂


あとは、難しい綴りを簡単にするための案をみんなで出し合って、受け入れられるかどうかをその場で投票してチェックしたりしたのが面白かったです。

例えば誰かが pharmacie を farmacie の綴りに変更することを提案します。
私たちはその綴りが受け入れられるかどうか投票して、会場のお客さんの何割がこの改案に賛成できるかどうかをその場で見ることができます。

すぐにでもこれに変えるべき!といったものもありましたし、見た目的に受け入れられないものも多数ありました😅
( Monsieur を Messieu とする、など)

いずれにしても会場のお客さんに100%賛成された案はひとつもなく、フランス語の綴りが変更されるたびにうまく社会に適用されない原因もなんとなくわかった気がしました。


私はフランス語を外国語として学んだので、綴りも「こういうものだ」と思い込んで勉強しましたし、とりわけ綴りが難しい言語、という認識はありませんでしたが、たとえば

フランス語の /s/ という発音記号に該当する綴りの方法はなんと12種類もあり、s という文字は3通りの発音の仕方がある

ということを知って、とても驚きました。


今回のお芝居を見て、フランス語の矛盾した色々な謎に触れられて、とても面白かったです😅

お芝居はベルギー・フランス全土を巡回して公演をしているようです。
日本ではお芝居は見られませんが、本だけでもとても面白いので、お勧めします☺️



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