開祖の一つであることは昔から知ってる、でもCELTIC FROST書いてた時点で持ってなかった。ドカスカスピード/スラッシュ好きとしてはやはり所有しておきたい。

ということで中古を買った。ちゃんと再発されてるから近年であっても入手は難しくない。

VENOM、SLAYER、BATHORYなんかと並ぶブラック/デス系エクストリームメタルの親分。

 

 

HELLHAMMER

 

 

82年、チューリッヒで結成されたトリオ。HELLHAMMERが改名してCELTIC FROSTになったのではなく、HELLHAMMERが解散した翌日にCELTIC FROSTが結成されたと書いてあった。

デモや再録曲を集めたコンピレーションとかジャケが変更された再発盤が幾つも発売されているが、当時正式に発売された作品は84年のこの1枚のみ。NOISEから出た4曲入りEP。

 

APOCALYPTIC RAIDS

 

 

それに同じくNOISEから発売されていたコンピレーション「DEATH METAL」の2曲を足して99年に再発されたCD。

 

初期CELTIC FROST以上に生々しくて邪悪、70年代やNWOBHMにもいたその手のバンドのサタニックな部分を過剰に受け継ぎスピード/スラッシュメタルと融合、醜悪な悪魔が暴れているような禍々しさ。そして他のVENOMの子孫たち同様MOTÖRHEADが基礎にあって、HELLHAMMERや初期CELTIC FROSTの場合そこにサバス成分が強く出てる感じ。ずるっとしててドゥーム感もある。

基本はパンク寄りの原始的なスピードメタル、邪悪さの中にダーティさやバカさが漂うのもVENOMと同じ。歌ってるのがトムだから “Third Of The Storms (Evoked Damnation)” とか初期CELTIC FROSTと変わらない。得意の「ウッ」も随所に炸裂。

 

 

今聴くと音質も悪くて安っぽい単純なサタニックメタルではあるが、後世に与えた影響、84年にこれをやっていたということを考えればエクストリームメタルの歴史的に重要作。元祖ブラックメタル。

ジャケ画やメンバー写真を含め、単純さや音の悪ささえこのアルバムに必要な要素となっていると思える。聴いてると凶悪な悪魔を召喚してしまいそう。

 

 

ハラタマキヨタマ。

 

 

“Third Of The Storms (Evoked Damnation)”

 

“Triumph Of Death”

 

"Revelations Of Doom"