倍返しからゆるキャラ、NISAと秀作そろい踏み
第一生命保険は19日、恒例となった『第27回 サラリーマン川柳コンクール』の入選100作品を発表した。
3万3605句の中から選ばれた100句は、年間大賞が4つ選出されるなど流行語の豊富だった昨年の募集ということもあり、ジャンル別に分類すると「流行・話題編」が22句で最多。
「倍返し!言えずに今日も おもてなし」(まめまろ)、
「今でしょ!とNISAの勧誘 金NAISA(ないさ)」(フッ!なっしー)のように流行語の“合わせ技”でユーモアを交えながら現状を嘆く作品も目立っている。
決めセリフ“倍返し”が流行語大賞にも選ばれたTBS系ドラマ『半沢直樹』。不屈の精神で上司や会社と戦う主人公だったが、現実社会を生き抜く会社員たちの受け止め方は悲喜こもごも。
「意見出せ 出したら指示が倍返し」(理不尽な上司)、
「オレの部下 半沢みたいな奴ばかり」(七福神)と、気概あふれる部下に手を焼く上司の本音がちらりとこぼれ、
「やられたら やり返せるのはドラマだけ」(夢追人)と、決して羨望の眼差しだけを集めたわけではなさそうだ。
同コンテストの醍醐味ともいえる夫婦生活や日常の悲哀を描いた句では、今年も流行語を巧みに引用。
東京オリンピック招致の名スピーチ“お・も・て・な・し”になぞらえ、
「妻不機嫌 お米と味噌汁『お・か・ず・な・し』」(不幸な男)から、
「妻たちの女子会ランチ見てじぇじぇじぇ」(節約ランチ)など秀作が出揃うなか、
「独り部屋 おかず持ち込む 蜜の味」(秘たらし壇子)、
「うちの嫁 後ろ姿はフナッシー」(段三っつ)、
「プリクラに写る娘は誤表示だ」(中年小僧)と、毒っ気を効かせながらも、思わずクスリと笑ってしまう句が寄せられた。
今回発表された中から、一般投票によってベスト10が選出される「私が選ぶサラ川ベスト10投票」は、本日より3月19日まで、スマホなどの携帯電話やWebサイト、また同社が配布する専用用紙などで受け付け。結果は5月下旬に発表となる。トレンドを織り交ぜ、ユーモアたっぷりに詠まれた中から大賞に輝くのは、どの句なのだろうか?(オリコン)
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