今場所について、
「最初の何番かはどこかで力が入っていた」と明かした鶴竜。
3日目に隠岐の海に敗れ、
「そこからは力が抜けて開き直れた。自分の相撲を取ろうと
(いう気持ちに)なれた」と転機を振り返った。
前夜の就寝は午前1時過ぎで疲労も残るが、会見では
時折表情も緩めるなど緊張感から少し解放された様子。
千秋楽に合わせて来日した両親の前で優勝できたこと
については「いい親孝行ができた」と語った。師匠の井筒親方
(元関脇・逆鉾)は「横綱になれば、負けたら引退。
それを考えたら不安になる」と愛弟子を思いやった。
24日夕の審議会で昇進を推薦されれば、26日に開かれる
番付編成会議と理事会で最終的には決定となる。
大関の鶴竜(28)が千秋楽から一夜明けた24日午前、大阪市内で
記者会見し、「本当に良かった。自然体で集中してやろうと思った。
(これまでの)経験が結果として結びついた」と充実感をにじませた。
【毎日新聞/新井隆一】