…答えは簡潔です。


何をいつ、どの用に使うか、頭の中で整理がついているからそれに沿った配置になってる。

それだけ。



……でも世の中にはそうでない人もいたりします。
「出来る」程度は問いませんよ?
片付いている人よりできるのが不思議だ、といわれる類の人間もいるのです…。

そういう人は、ただの山積み書類から訊かれた事に該当する書類がすぐ引っこ抜けます。
しかも口頭で答えつつ。

つまり、そういう人は頭の中でインデックスが出来上がっていて、証憑として書類が残ってるだけっだったりします。
他人への説明の手間を短くするために資料が残っているだけだったりします。

頭の中に入っているから、その人個人には
『もう見る必要ないから処分』
はないんです。
『他人に聞かれたときまた書かなきゃいけないと時間がかかるから残しておく』

メモは思い出す為ではなく覚えるために書くもの、ってタイプの人ですね。

例えば、法律上そう定められているのは判っているけれど、何条かまでは覚えていない(覚える気は無い)
でも引用元を尋ねられた時のためにすぐ開けるよう本を机の上に放置しておく。
(で、確かこの辺、といってぱっと開いて数ページめくってあ、これこれ、なんて言うんです。)

その人にとっては片付ける手間>探す手間、なんだろうなぁ…と思っていたら、思いがけない一言を聞きました。

「だって、こうしてれば勝手に持っていかれないでしょ?」

無断持ち出しするやつの為になんで片付けてやらなきゃいけないの、だそうで…。

だって勝手に持ってかれたら困るもの。
基本、自分に必要な資料だから手元にあるのに。


…つまり共有のルールを守れない所にいる・いた人が陥りやすい状況でもあるようです。




で。


思い出しましたよ、兄弟に勝手にいじられてあるべきものがなくって探しまくって結局見つからず泣いた遠い昔。

仕事で同じこと起きたら、泣いたですまないもんなぁ…。



そういう理由で片付『け』ない習慣が出来ている人は、片付けるメリット認識が出来るまで習慣化への道が果てしなく遠そうです。

そういえばアインシュタインのポートレートで、山積みの書類や書籍の谷間に座っているものがあったような気もします。






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