僕は・・・僕たちは・・・・らんのことを愛してる。
目の中に入れても痛くないっていうけど。
ホントそんな感じで、みんならんを可愛がってる。
僕はそれこそお腹を痛めた子だから・・・
らんのためになんだってできる。
「僕が・・・・らんを愛してないって・・・ことですか?」
「誤解なさらないでください。それは違います。
らんちゃんが愛されてないんじゃないか、と不安を持っている。
ということです。
お仕事柄、どうしても仕事を優先しなければならないことが多かった。
と、推察します。
その時その時はらんちゃんも理解はしてるんでしょう。
でも、まだらんちゃんは小さいんです。
噛み砕いて納得まではできないんですよ。
大人だってね・・・仕事を私、どっちが大事なの?
って、いう人がいるらしいじゃないですか。
それって、愛して欲しい、何よりも自分を優先して欲しい。
それは大好きな相手だからですよね?」
「僕・・・僕、らんに嫌われてると・・・
だって・・・何回も大嫌い、って・・・」
「らんちゃんはママのこと、大好きですよ。
嫌い、って言ってしまって怖いんです。
大好きなママに嫌われるのが。
だから離れたくないんですよ」
僕は先生の前でボロボロ泣いた。
僕はまだ、らんのために頑張れる。
らんのためにやってあげられることがある、って。
ママなんだから。
先生の前で思い切り泣いたら、ちょっと気持ちがすっきりした。
帰りにらんの好きなジュースバーに行って。
一緒にジュースでも飲もうかな?
それから、僕は個人の仕事をほとんど断った。
基本的に5人の仕事だけ。
できるだけ、仕事場にも連れていった。
楽屋で待機しててもらって。
収録の合間には必ず楽屋に戻った。
今のらんに必要なのはなんなのか?
僕にできることはなんなのか?
ずっと、考えた。
らんが甘えたい時に、思う存分甘えさせられるようにするには?
大きな状況の変化がないまま、半年が経った。
もう、これしかない、と、この半年、何回も何回も考えたこと。
地方に出たホテルで部屋にみんなを集めて言うことにした。
「僕はらんのママにだけになりたいと思う。
嵐を・・・・辞めさせてもらいたい」
それからみんなと話し合いを何回も重ね。
嵐が活動休止をしたのは、らんが小学校に入る直前のことだった。
とりあえず
END