かつて、さまざまな手法開発に取り組んでいた時代(負け組時代)を振り返って見た中で、これは使えるのではないかと思うものがあり、自分で少し改変した。
レンジ、トレンドの両方で使う手法だ。
MT4で使用するインジケーター
EMA:20(レベルは40と-40)値幅8pips
EMA:80(レベルは40と-40)値幅8pips
ZIGZAG:(パラメーターは6、5、3、もしくは4、2、1)
昔、エンベローブ代わりにEMAのレベル設定をしてあれこれ変えてみたがうまく
いかなかった手法がある。
このアイデアにZIGZAGで波をシンプルに視覚化したものを乗せ、トレンド、レンジ、移行期の三つを判断してエントリーする。
全体像を見るとこんな感じ
(ZIGZAG、6、5、3)
(ZIGZAG、4、2、1)
トレードにおける定義
●波は一つの上昇波、下降波をワンセットとする。
●上昇波、下降波は連続する波を指す場合と上向き(下向き)のZIGZAGのひとつのラインを指す場合がある。
この黄色の線の上昇と下降をひとつの波と捉える。
トレンドの定義
●20EMAが上向き、または下向きの角度を持つ
●波が20EMAの上、または下で繰り返される
●ローソク足が20EMAの上、または下で推移する
●20EMAが80EMAの上、または下に位置する
下のような場合である、少々ヒゲなどで20EMAを割り込むことがあっても
角度があればトレンドへ移行したと考える。
上昇波
下降波
レンジの定義
●80EMAがほぼ水平に推移する
●20、80EMAのレベルの中でロウソク足が推移する
(値幅がEMAより上下4PIPS未満の場合が下の図、自分の希望に合わせてレベル(値幅)は調整してもよい)
下のような状態にあるとき
移行期の定義
●20EMAを挟んで波が成立している
●レベルを超える波が成立している
レンジからトレンド、トレンドからレンジに変わる時、波は不規則な動きを見せることが多々ある。これを移行期としてとらえる。いくつかのブログや本などではレンジとトレンドのふたつしかないと書いているものがあるが、自分としては移行期も加えたい。
大きなトレンドの場合、移行期から徐々に平成なレンジに移行するとも考えられよう。しかし、V字回復などもあり、一概には言えない。だが、いずれにしてもトレードしにくい局面であることは変わりない。
下降波からの移行期
上昇波からの移行期
波が大きいのでトレードしたくなるのだが、やられることも想定しなければならない
また、下の図のパターンでは、このトレード手法におけるレンジ期に入らず下降波を形成している。
エントリーポイントの定義
●80EMAの下(上)に20EMAがあり角度がついている
●20EMAのラインタッチ、もしくは外側のレベルタッチ
以下のようなケースだ
問題になるケース
エントリー条件を備えていても裏切られるパターンがある
それが以下のパターンだ
●80EMAの下(上)に20EMAがあり角度がついている
●20EMAのラインタッチ、もしくは外側のレベルタッチ
よく見ると20EMAがやや水平になりつつあるものの波は20EMAより下であり、
20EMAでヒゲをつけて陰線が完成。ショートエントリーのタイミングだ。
しかし、実際は、下のように下がることなく25ピップスほど上昇したのち、思惑方向に進んだ。陰線をつけたのち、全く下がることなく急上昇しているのだ。騙しと言われるパターンだと言える。
しかし、それとて引いて見ると入るには早いことがわかる。
以下が全体像だ。
PIVOTのS2をつけてからのV字回復の途中だった。ピンクの下降波では、エントリーポイントは23.6%の戻りしか達成しておらず、せめて50%もしくは赤の水平線(約60%戻り)までは戻るかもしれないという予測を立てるべきであった。また、この時は欧州初動の時間であり、東京時間を逆行することもしばしば起こる。そうした相場の背景も加味して、手法にプラスアルファの考えをインプットしなければなかなかうまくいかない。
これまで公開してきたブログは1140本になる。
初公開は2013年の7月27日となっているから約6年だ。
勝ちが安定し、なおかつトレードが本当の意味で楽しくなったのは
昨年の夏頃からだったと思うので、トレードでなんとかなるまでに
本当に長い時間を費やしてきた。
この間、勝ち組にこれでなった!と何度勘違いしたことだろうか。
いわゆる聖杯探しの時間がほとほと長かったのである。
しかし、結局、水平線、トレンドライン、ローソク足のフォーメーションに落ち着き
移動平均線やボリバンといったごく当たり前のインジケーターを
補助的に使うのみとなった。