ブログネタ:夏になったら思い出すことは何?
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そういう「戦争思い出し期間」中で「戦死した人たちのおかげで今の日本がある、感謝しよう」というおためごかしが挿入されると、反吐が出る。
子供の頃から、日差しが強くなって、影の色が濃くなるとなぜか「死」のイメージが浮かぶ。
8月がきて、自分の足元の短い影と、足にはりつくようなアスファルトの感触を感じると、退職間近だった小学校の先生から聞いた「南方での行軍」が思い起こされる。
底が抜けた靴も天皇陛下からいただいたものだからなくしちゃいけなくて、
抜けた部分の足の裏が焼けた土くれで火傷したようになって、夜寝付くときひりひりしているのを息を吹きかけてやっと寝た。とか、
銃剣は菊の御紋がついていたから、自分が泥沼にはまっても絶対に落としてはいけなくて、それで命を落とした兵もいた、とか
そういう話を思い出しながら道を歩いていると、自分の持っている荷物が兵隊が担いでいた背嚢のように重く感じられ、足が長い行軍を歩いてきたかのように重くなる。
自分が住んでいる日常が、ひっくり返すと死体の山でいっぱいだったかのような錯覚に陥る。
そして、小学校の夏休みには、昼間テレビで戦争を思い出させる番組をやり始める。
ヒロシマ、ナガサキ、特攻、原爆、空襲、玉音放送、
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そういう「戦争思い出し期間」中で「戦死した人たちのおかげで今の日本がある、感謝しよう」というおためごかしが挿入されると、反吐が出る。
馬鹿を言うなよ、戦争をやらせて兵隊を使い捨てにして無駄死にさせたのを指揮してた連中はその後もふんぞり返ってのさばって贅沢して往生してるじゃねえか。
みんなオマンコしたくて、うまいものハラいっぱい食いたくて、死にたくなくて、それでも死んでったんだぞ。
死体は放置されてウジだのハエだのにたかられてたんだ。
感謝しろ?フザケンナ。
自分が体験してきたわけでもないのに、言い知れない怒りにかられる。
あえてオカルトなことを言うが、やっぱり、俺は祖母の言うように、南方で戦死した大伯父の生まれ変わりなのかも知れない。