前回は→その9

 

 たかちほはまだ実際に試してませんが、戦国武士御用達の「ほしい」は思ったより簡単にできるようでした。

これはクックパッドのレシピですが、干す季節にこだわったりする説がありますが、

以下のように「炊いた米を洗って干す」というセオリーを守れば大抵なんとかなる感じでした。

 

( 'ω'o[ ご質問の保存期間について ]o

なお、保存期間について質問がありましたが、保存期間は当時20年とも言われては居たのですが、際の保存期間は、完全干せたかとか、保管場所、環境によって変わってきてしまうそうです。

 

干し飯の現代版のアルファー米(袋にお湯を入れて食べる非常食と言えばわかりやすいかも)と、類似していはしますが、現代のアルファー米はアルミで空気が入らない状態なのと、あとは急激に水分を奪っているという違いがあるので、同じようには考えられないでしょう。

 

因みにアルファー米の保存期間は三年から七年までとメーカーさんによりますが、おしなべてそんな感じでした。

なんだかんだで自作の干し飯は常温保存で1年は持つ保存食と書かれていますので、密閉して冷暗所に置いておくとベストでは?と思いました。

ほかに何か詳しい方が居たら、教えてくださいね(*´ω`*)

 

【何とこの干し飯の保存期が式年遷宮のタイミングを決定した根拠とする説も!】

 保存性においては、倉庫令(前回にお話しました最古の日本の法律である養老令の中に編纂された項目の一つ)には稲・穀・粟の保存期間を9年、その他雑穀を2年と規定しているのに対して糒は20年の保存期間が設定されている。

 

何と!この干し飯の20年間という保存期間が伊勢神宮の式年遷宮の根拠になったという説も有るんです!コメ作が神社の由来になっている以上。これは考えられる事だと思います。

この他にも『延喜式』載っている事実として、あの有名な新嘗祭の供御料などの供養料として大膳職で作られた糯糒・粟糒が支出される規定がある

※延喜式(えんぎしき)とは、平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則

※【大膳職(だいぜんしき)は、日本の律令制において宮内省に属する官司】

※糯糒・粟糒 こちらは稲米の方ではなく、もち米・粟の干したのという事でしょう。現代でもお菓子の原料になったりします。

 

( 'ω'o[ それでは、実際に干し飯を作ってみましょう!  ]o

 

①まず米を炊きます

Hoshiit1

②調理

糒は冷蔵庫や釜の保存機能がない時代に夏などに余りご飯が傷んで酸味のある臭いが出たものを、表面を洗って臭いを消して天日で干したものです。

電気釜では電気を切って一晩ほど放っておき冷えた、ご飯を水で数回洗って粘りを取ります。

ちゃんと洗わないと臭の原因になる可能性も有るらしいです。

Hoshiit2

③パラパラになったら網に取って水切りをして、ザルに広げ天日に干します。

Hoshiit3

④時々かき混ぜて天地返しをしてカラカラになったら完成です。

強い日差しであれば2~3日でパラパラになったという風に体験談を書いている方もおられました。

~以上~

 

 このパラパラになった状態を携帯して、そのまま口に入れて昔の武士は食べていたんですね。味は・・・・そうですね・・・・色々な食べた方の体験談を聞くと、味わいがなくて正直美味しと感じないそうです。食べられない程ではないそうですが・・・・。

 

特に色々なものを食べ慣れた現代人には、ちょっとキツいかもです。そこで、これは水でも良いそうですが、お湯で戻すのが一番ベストかもしれません。すると炊いたコメに一番近くなるそうです。

 

因みにこの製法は・・・・現在で言うアルファー米の事ですから、非常食の袋入りご飯の事です。しかしあれは高いですよね?

だったら自分で上のように作製して工夫して食べたほうが良いのでは?とたかちほから提案します。ただし、現代のアルファー米は乾燥が急速なので、あれだけモチモチした感じがでるそうなので、購入したものと手作り品は味が違うとの事です。

 

そうはいうものの、この「ほしい」備蓄の長さを考えてみて欲しいのですが、凄いですよね・・・・

せっかくのこの素晴らしい保存食。美味しい食べ方をいろいろ探したのでご紹介していきたいと思います(^ω^)ニコニコ

 

続きは→その11