「ありがとー。んじゃまた呼ぶからね」

「承知しました。お嬢様」

前回からかなり飛んで、目的地についていた

ジェット機に初めて乗った獄と獅怒の表情は意識が飛んでいるような顔をしていた

「あ、あのぉ・・・。帰りもアレ乗るの?」

と獄がおびえ声で姫花の聞いた

「当たり前だよ。そうじゃなかったらどうやって帰るの?」

「え、それは解明屋に乗せてっ・・・」

「だって、解明屋なんてムサい男ばっかだし、何考えてるか分かんないもん」

「・・・」

獄は表情をいつものように戻し、こう言った

「ま、帰り何ぞ、どうでもいいんだよ。とりあえずアイツ(獅怒)の姉の解放と解除屋の正体さえ知ればいいんだよ。つぅか、目的地って言ってもなんもねぇぞ」

「おい、アレが見えねぇのか?」

と低い威圧感がある聞き覚えが有る声が聞こえた

「遅れて、スマン。つか、そっちが早すぎるんだよ」

と遅れてやってきたのは倭人率いる解明屋だった

「んで、アレって何だ」

「アレだ、上を見やがれ」

倭人が人差し指で空を差すと、全員が一斉に上を見た

その全員の視線の先には、空に浮かぶ城・・・ラピュタ

というのは嘘です

見上げた視線の先には、大きな黒い影があった

「おいおい。空に浮いてる何ぞラピュタじゃねぇんだよ」

「作者とおめぇは何で空に浮いてるっーだけで、ラピュタなんだよ!どんだけ好きなのラピュタ!?」

「いや、別にラピュタが好きなわけじゃねぇんだよ」

「ラピュタから離れろォォォ!」

と獅怒のツッこみが入った

「ま、あの雲の上に、解除屋があるらしいんだ」

「でも、あのラピュタにどうやって行くんだ?」

「ラピュタじゃねぇよ。ま、行き方っーか、呼び出し方ならあるけどよ」

「え、どうやって」

「山崎さん。お願いします」

すると、解明屋の中を割って出てきたのはロケットランチャーを持った山崎だった

「カウント開始!5!4!3!2!1!発射ァ!」

とすさまじい風と轟音を立てながら弾頭は飛んでいった

そして、その弾頭を追うように全員が見つめた

「なんか、強引じゃね?もうちょっとカッコいい呼びだし方あっただろうが」

「予算的な問題で、きついんだよ」

そんなこと言っている間に弾頭は大きな爆破音をたてた

「当たったんじゃね?」


「・・・様。何者かがこちらの存在に気付き、弾頭を打ち込んでまいりました」

「ほぉ。ここに気付きとは、なかなか鋭いじゃねェか」

「この監視カメラをご覧ください。おそらく解明屋だと考えられます」

・・・様という男はこう言った

「下に第、一、二、三部隊を送れ。あいつらを殲滅しろ」

「了解」

その伝達員はすぐさま・・・様の命令をくだしに行った

そして、その伝達員がいなくなるといきなり鼻でふッと笑った

「どんだけ部隊を送ったって、意味がねぇことはわかってる。なぁ、獄、倭人。おめぇらは俺が相手してやるよ・・・」


「おい、なんか降りてきたぞ」

一人の解明者が望遠鏡を覗き、確認した

望遠鏡の先にはコンテナの様なものが上からゆっくりと垂直に落ちてきた

「人です!おそらく解除屋の物と考えられます!」

「そうか」

倭人は大きく息を吸った

「全解明者につぐ!第一、第二部隊は俺と副解明長と共に、解除屋に乗り込む!残りの部隊は俺達のバックアップだ!いいなァ!」

「「オォー!!」」

その勇ましい掛け声と共に、一斉に動き出した

「ま、俺達も解除屋に突入でいいか」

「いいですよ。獄さん」

「私はいつでもいいよ」

解決屋と解明屋の一部は武器を手に持ち、倭人につづいた

獄は倭人のところで全力で走った

「おい、突撃はいいけどどうやって乗り込むんだ?」

「てめぇしらねぇのか?あのコンテナは上下移動できるんだよ」

「ってことは・・・」

コンテナの中から武装を施した戦士が大量に現れた

そして現れた瞬間に敵はマシンガンで弾幕を張った

「物陰に隠れ、バックアップ隊はアレを殲滅しろォ!」

だが、相手の数は一二三部隊をあわせただけで、解明屋の全部隊の数を超えていた

解明屋は一斉に物陰に隠れ応戦した

「倭人ォ!これじゃ不利すぎる!」

と山崎の声が聞こえた

「仕方ねぇ。獄!一仕事やるぞ!」

「でも、俺達だけでもあれはきついでしょ」

「とにかくヤレェェ!」

獄と倭人は物陰に隠れながらどんどんマシンガンで弾幕を張っている最後尾に近づいた

「行くぞ。獄!」

「おぅ!」

二人は刀を抜き、一斉に最後尾に食いかかった

そのおかげでマシンガンを持った兵士はこちらに銃を向け、弾幕が消えた

「おめぇら!弾幕は消えた!一気に叩きこめ!」

と山崎と神月が叫んだ

解明者達は一斉に物陰から飛び出た

「うォォォ!」

と無数に飛んでくるマシンガンの弾幕を突き進む二人の姿はまるで鬼神だ

バッタバッタと倒れる敵は息の根は止められていない

二人とも自分のルールをこんな時も忘れない

そして、戦況が一転し、一気にたたみこんでいる間に、解明屋の一部と解決屋はコンテナに入り、上に上がった

「上に行ったら班で分かれる。第一部隊と第二部隊は副解明長に従え!俺と解決屋は敵陣を突破する。いいな!」

そして、三つのコンテナが開き、本陣に突撃した


「解明屋が本陣に攻めてまいりました!」

「そうか」

その・・・様はたちあがり、マイクを手にした

「何をするのですか?」

「まぁ、見てな」


「「よく来たな。開城倭人率いる解明屋と覇道獄率いる解決屋。おめぇらの目当ては俺とアレだろ。弥勒院龍緒だろ?弟が解決屋にいるって聞いたもんだからなァ。今から弥勒院はそっちに送る・・・。もちろん敵としてだ。それと、どうせ暴きに来たんだろ?俺の正体。ついでに言っておく。俺は天上 刀夜だ」」