久しぶりに大学の講義を受けてきました。(え~と18年ぶりぐらい?)


講義名は「映画『花より男子F』ができるまで」~監督とプロデューサーが語るヒットの法則~



デジタルハリウッド大学の特別講義で、講師は花男の石井康晴監督と瀬戸口克陽プロデューサー。

内容はドラマのパート1の企画スタート段階の話から映画の宣伝戦略まで、興味深い話が聞くことができました。


大学の講義でもこんなにノートを取らなかったな~っていうぐらい真剣にメモっちゃいました(苦笑)


簡単にまとめてみました…


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講義らしく、「花より男子」の概要と歴史から始まり、ドラマ化の話しへ…


黄色い花TBSでドラマ化になったいきさつ…

2005年10月クールの枠の企画が急にダメになり、瀬戸口Pに視聴率が5%でいいから何か作ってくれという命を受けて、以前からドラマ化を考えていた「花男」に決定。

正式決定は10月スタートにもかかわらず、8月18日だった。


ドラマ化にあたり、生身の人間がやることを意識し、原作の世界観をりスペクトして映像化したい考えを神尾先生(原作)に伝えた。


原作では途中からしか出てこない道明寺のお母さんを始めから出すことで、お金はあるが家族愛がない道明寺とお金はないが家族愛にあふれてるつくしの対極をはっきりさせた。



黄色い花キャスティングにあたり(9月1週目に決定)…


つくし ・・・ 

瀬戸口Pが真央ちゃんと仕事をしたことがあり、迷うことなく「つくし」は真央ちゃんしかいない…と決定。


道明寺 ・・・ 

コミカルな芝居(演技力)、「俺様」キャラ、リーダー感が必要。

→ 松潤は「ごくせん」での印象が強く残っていて、目力、アクの強さで決定。

         

※松潤は「俺が『類』じゃないのか」と3話ぐらいまで言い続け、3話が終わる頃に「道明寺」に納得したそうです(苦笑)



 ・・・ 

何を考えているかわからないキャラ、しなやかさ・優しさ、つくしの初恋相手としての説得力、道明寺と二枚看板になる俳優。 → 旬くんの芝居力で決定。


 ※旬くんは舞台出演が入っていたため、このクールのドラマは全て断っていた。

(「花男」出演依頼も1週間のうちに5回断られたそうです。)

 承諾した理由は旬くんも話してますが、「『この役は小栗じゃなきゃできない』と言われたことが今までなかったから」。 ただ、初めドッキリじゃないかと旬くんは思ってたようです。



総二郎 ・・・ 

「伝統」から逃れない運命が翔たんのバックボーンに似ていると思ったから。


あきら ・・・ 

この役は事務所からの応募で決定。

台湾で撮影中だっとトントンに会いに瀬戸口P自ら行き、トントンの人柄に触れ、美作にピッタリと決定。


原作では第一巻の最初の方でつくしが道明寺にパンチをするシーンがあります。

ドラマでも当初はオープニングの10分ぐらいでこのシーンの予定でした。

ただ、10分ではつくしが1年半耐えてきたことが表現できないということで、変更されたそうです。


こういう変更が重なって、いい作品が生まれていくんでしょうね。


通常の作品よりも短期間で企画された作品ですが、つくしやF4が毎週会いたくなるキャラになったことで、瀬戸口Pはヒットを確信したそうです。



黄色い花そして、リターンズ。

パート1がヒットで終わり、すぐに続編の話しが出ていたが、5人のスケジュールが合う最速が2007年1月クール期だった。


黄色い花最終回の武道館のシーン…。

パート1のTOJを超えるシーンにしたくて、東京ドーム案もあった。

ただ空いてる日にちがなく、1日だけ空いていた武道館に決定。

大勢のファンを集めたのはファンへの感謝とともに、キャストにもファンの空気に触れてほしいという思いもあった。



黄色い花最後のダンスシーン。

旬くんが真央ちゃんを持ち上げるシーンは旬くんがずっとやろうと決めいて本番のみで実行。

瀬戸口Pは本気で旬くんをカッコいいと思ったそうです(笑)


黄色い花その後…

続編の望むHPのファンの声とは対称的に 瀬戸口Pは慎重だった。

「花男」の世界観を壊すことはNG、内容が納得できるまではやらない という思いのもと、2007年6月ぐらいまでサタケ氏(脚本)と神尾先生(原作)とで打ち合わせをして、ようやくGOが出た。


黄色い花映画化にあたり、

.ドラマを見ていない人も楽しめる   ・男性も楽しめる「アクション」や「サスペンス」を盛り込む

・ロードムービー  「花男ワールドツアー2008」というタイトルも案にあったとか(苦笑)


黄色い花映画に託したメッセージ

つくしやF4が海外に行くことで、若者に「世界を怖れずに、飛び出しで欲しい」という願い。

道明寺のつくしへの愛 → 「愛情の大切さ」を感じて欲しい。


黄色い花映画の上映時間

なるべく2時間を切る映画にしたかった。(上映時間131分)

ドラマでもスピーディー感、展開感を大切にしてきた。

(ドラマの内容は通常のドラマの3割増しの内容をいつも凝縮していた)


黄色い花宣伝に関して…

5人が揃うのが5日間しかなかった。

試写会、電波ジャックをした前日、公開日、御礼舞台挨拶をした2日間のみ。



公開前日の生の特番は5月下旬に思いつき、ファンへの恩返しをしたかった。

ただ、ドラマの撮影の日にちがなく、試写会の午前中に撮影(特番の4日前)。生でやったのも時間がなかったからのようです(笑)



黄色い花昨日の時点での興行成績は72億円を突破! 

  大ヒットになりましたねo(^▽^)o


1時間半のお話を通して、石井監督や瀬戸口Pの熱い思いがあったからこそ、キャスト、スタッフも一丸となって作りあげた作品なんだなぁと実感しました。



もっとたくさんのお話があったのですが、まとめるのに限界があるので、お許しを…。

(行かれた方に後はお任せ~!)

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そろそろ公開が終わる映画館もあるようですが、最後もう一度見たいなー。


帰りは「花男」の聖地でお茶をして帰りました( ´艸`)