この記事は後半です星



どうぞ、エジプト博物館、前半から、さくっとお読みくださいラブラブ


     ↓


エジプト考古学博物館 前半☆ へ







※ ここからは、怖いのがニガテな方は、

  夜は
読むのをお控えください夜空


 






こうして、ミイラ特別室へ入った私たち。





中へ入ると、そこにもまだ誰もいなく、


本当に私とクリス、2人きり女の子男の子







また、ここは、エジプトの暑さから、


デリケートなミイラを守る為、


特別に設けられた部屋で、







室内の照明は暗く

湿度、温度は、


常に、一定に保たれ、


エアコンがかかり、涼しい流れ星









今まで、エジプトの暑さの中にいた私たち


急に薄暗い、涼しい場所に入ると、


それだけで、背筋が凍る感じがする・・・






中へ入ると、


そこには、数十体の、かつての王たちのミイラが、


一斉に私たちを出迎えた。






私は、その瞬間、


恐怖で足が止まってしまった





何か大きな力に圧倒されたような。





ミイラといえど、これは、


いえ、この人たちは、


かつては生きて、動いていた、人間






そう、本物の人の死体であることに、違いはないのです






古代エジプトの技術の高さをまじまじと感じるほどに、


人としての形は、完璧に残り、





顔、身体はもちろんの事、


指、つめ、髪の毛、歯に至る細部まで、


しっかりと確認することができました






亡くなった時の、


手の置き方や、


足の伸ばし方、も一人一人違い、




そのミイラが、


「誰か」であった事が感じられると、




私はまるで、



死体安置所に紛れ込んでしまったような気になりました。






開館直後の為か、ここにはまだガードマンすらいません。






エジプトに入ってから、数回、


いろんな遺跡で、ミイラを見る機会はありましたが、




保存状態のせいか、それとも、


作られた時の技術が低かったのか、




それらに、人としての面影は感じられませんでした。






ただ、へー、と思って眺めていただけでしたが、




ここにいるミイラたちはまったく違う!







かつての一国の王であった、人たち王冠1




作られる時も、最高の技術を持って、



そして、亡くなった後も、丁寧に、保存され、埋葬されていたに違いありません。






「ミイラ」を見ているというよりは、


「眠っている老人」を見ているような気分でした。





これが、私が入った瞬間に、「死体安置所」のようだと、


直感してしまった理由でしょう。





恐怖のせいか、それとも、エアコンが効いているせいか、


私の寒気は一向に引かない・・・・








しかしながら、そんな私をよそに、



ひとり、



るんるんでテンションの高い人がいました。





クリスですキャハハラブラブ








クリスは、


「すごいよ、見て! 

髪の毛がこんなに残ってる!」





と、はしゃぎながら、


ミイラを一人一人、細部まで観察していました






「ちょっと、そんなにじっくり見て、

もし起きたりしたら・・・」




と、起きるハズもないのですが、



妙にハラハラする私









胸に置いた両腕


それに足の先は見る事が出来ましたが、



身体の部分は、白い布に覆われていました





クリスは、

足の爪や、

つま先、

皮の下に見える、など



じっくりと観察した後、



「身体も見たいのにー」 とぶーぶー言っていました。







私は、絶対に見たくない と思いました泣








後で、ガイドに聞いた話によると、


「身体は見せられるような状況ではない」


という事、




それに、ミイラ達は、彼らエジプト人にとっては、


偉大なる、古代の王達


「裸をさらすわけにはいかない」


という尊敬の念もあって、



白い布で覆っている、と説明してくれました。






最初の数体では、直視すら出来なかった私も、



次第にその雰囲気に慣れ、


恐怖心は残るものの、



少しずつ、ミイラを見れるようになってきました目






その中に、なんだか、


穏やかな雰囲気のするミイラがありました。






説明を読むと、それは王妃のミイラで、


胸に置かれた手が、女性らしいかったおとめ座







中には、手を上げた状態のものもあり、



その人は、ベッドで息を引き取ったのではなく

床に倒れて死んだりしたのかもしれない



なんて想像したりしました。







説明を読むと、まだ若いうちに亡くなったミイラもありましたが、


ミイラだけで見ると、やはりおじいちゃんのような顔つきに見えました。







数十体のミイラの中で、


ひと際目立つように、

中央に置かれたミイラ
がありました。







説明を見ると、ラムセス2世とある






なるほど!




これが、


いやいや、


この方が、


アブシンベル神殿を建設し、



ネフェルタリを愛し、


そして、200人の子供がいたという(笑)、




歴史上最も偉大なファラオか!ニコ






ミイラの身長で173.3cmだそうですが、

実際の身長は180cm以上で




当時では並外れた大男だったそうですマリオ







彼の王妃ネフェルタリに対する愛は確かなものでしたが、


彼には側室も多くいて、



89歳の生涯のうちに、200人以上の子供を作ったという、


本当に超人的なファラオ。








エジプトに入ってから、

彼の戦での戦いぶりや、


彼の建設した神殿
などを数多く見てきた私たち、





3000年以上も前に、


実際に生きて、それらを指揮した人物






その本人が、今、目の前に横たわっている人だと思うと、


本当に古代エジプトの技術の高さを改めて感じさせられましたひらめき電球







愛妻家だと聞いていたからか、


なんだか、ラムセス2世のミイラは男前に見えます





・・・・なぜ?リラックマ




そうか!






それまでじっくり見れなかった私だけど、


よく見ると、他のミイラに比べ、



ラムセス2世のミイラは、


鼻の部分がしっかり残っていました







鼻のないミイラは、ガイコツのような顔付きなのに対し、


鼻があるだけで、

「人」という雰囲気になるから、不思議にゃ






実際、亡くなった時は89歳だから、


雰囲気もそんなに変わらないかもしれない






だとすると、やはり男前だったのだろう。







次第に、恐怖心は亡くなり、



彼らが、3千年以上も前


この身体で王であった
と思うと、



そこに、魂はないものの、


尊敬の念まで出てきました







これから、どれだけ時が経とうとも、


人類が滅びるまで、


彼らは

ここでこうして、眠り続ける
のだろう。






将来的には、皮膚が残ってるのだから、


DNAから、クローンを作る事も可能だろうけど、




記憶は残らないから、話しは聞けないか。

(残念・・・)





何より、エジプトの人たちが許さないでしょうね。









現代では、不治の病に冒された生きた人間



何十年と冷凍保存して、



未来に、


治療法が見つかった場合に、解凍するなんて事も可能だと、



何かで読んだ事があるけれど、





ミイラが、死後の再生を願って作られたものなら、


それに近い意味があるのかもしれないと思いました。







こうして、じっくり、ミイラ特別室を堪能した私たち女の子男の子







外へ出ると、



数十分前までは、2人だけだった、


ツタンカーメンの部屋には、




何十人もの人が入っていて、




黄金のマスクを間近で見るのも


難しいような状況になっていました宇宙人







クリスの言う通り、


走って、一番最初に見学しようという案は、大正解でした星







涼しいミイラ室から出た私たちは、


他のクーラーが効いていない展示室は、蒸し暑く感じ、ぼー





1時間くらいでさらりと、見学し、


ホテルへ戻りましたチューリップオレンジ






私はこの日、寝るまで、



なんだか、「すごいモノを見たドキドキ


いや、


「すごい人達に対面した」



ような達成感が残り、






午後にプールバーで涼んでいる時も、





私の頭は、ふわふわしたように


満足した気分でいっぱいでした天使





そして、


ぐっすり寝て、


いよいよ、明日のピラミッド見学に備えようと、



この日も、早めに眠りにつきましたチューリップピンク









いつも応援ありがとうございますピンクキラキラ



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では、またー星