<イギリスでの出産レポート その2>


-病院到着から陣痛まで-




出産予定日より11日も早く、夜中に突然破水した為、

病院へと向かった私とクリス。



分娩棟の受付で、名前やNHS番号を伝えると、

大部屋のベッドに通されました。




カーテンは閉まってるので他のベッドの様子はわかりませんでしたが、

ベッドは6台くらいあって、一人寝ている人がいるみたい。


なぜなら、すっごいいびきが部屋中に響き渡っていました。




(あれだけ寝てるって事はあの人は陣痛中ではないんだなー。)





ベッドに横になって5分ほどで、女性スタッフが来て、

破水の確認。


これは間違いなく破水してるとの事。



そして、赤ちゃんの心音が聞こえる装置をおへその下あたりに、

陣痛を計測する装置をおへそあたりにつけられました。



突然の破水で、こっちもびっくりしたけれど、


あたたかい羊水の中で気持ち良く過ごしていた赤ちゃんは、


いきなり水がなくなってびっくりしてるんじゃないかと心配しましたが、


「んー・・・ 赤ちゃん、寝てるわね」  


あ、そうですか。




装置のおかげで、赤ちゃんの小刻みなかわいい心音が聞けて、

私もクリスも一安心ひらめき電球



陣痛を計測する装置は、地震計測みたいな感じで、


針が動いて、紙にジグザグな線が記録されます。




しばらくしてからまた見に来ますね。 


と言い残して女性スタッフは一度去りました。




10分ほどしてから、別の女性がこの大部屋に来たのですが、


彼女は陣痛中なのか、ひどいうめき声をあげていて、


痛みに耐えてる感じでした。


そして、時折、嘔吐していたので、



カーテンの中から、

「あー、陣痛大変そうだなー」 と他人事に思った後、


あ、私もそのうち始まるんだなー、実感ないなー、と気づきました。




普通は破水したら陣痛も始まるみたいですが、

この時はまだ何も感じなかったので、


始まらない場合は、誘発剤になるんだったよなー、なんて考えてました。



30分くらいして、女性スタッフが戻ってきました。


陣痛計測装置の紙を見て、

「あら、陣痛始まってるわね」 だって。


10分おきくらいに、針のジグザグがひどく揺れていて、

またもとに戻ってました。




でもこの時は陣痛というよりは、


にぶーい携帯のバイブをお腹に当てられている感じ。

動いていたらきっと気づかないくらいのものでした。



ひとまず、陣痛が始まっている事で、また一安心。



でも、まだまだ弱いので、一旦帰宅する事に。



帰宅して、陣痛が5分おきになったら来て下さいとの事。



もしくは、もう破水してしまってるので、

陣痛があまり強くなくても、アポを入れておくので、

明日の朝9時には病院に来て下さい




この時点で、月曜日の朝の7時くらいなので、

火曜日の朝9時には病院に来るという事。


たぶんその前に強くなると思うけど、と言われました。



帰宅したものの陣痛はまだなく、

朝4時起きだったので、もうちょっと寝る事に。



ミッドワイフからの、


初産の場合、陣痛は10時間くらい掛かるので、

始まったばかりの時は、シカトして、しっかり寝ておいて下さい。

あとからは、休めなくなるから、



とアドバイスを思い出し、


頑張って寝ようとするけれど、


「赤ちゃん、今日生まれるんだー。」


と考え始めると目が冴えてしまって寝れず、


結局クリスが起きる10時半くらいまで、ベッドの上で寝ずにいました。




お昼ごはんを普通に食べて、


午後はまだきちんとセットアップしてなかったベビーベッドのマットレスや、

お布団などを用意して、


病院に持っていく入院グッズも今一度確認して、



陣痛中も動けるだけ動いた方が、お産がスムーズ


というアドバイス通り、


お洗濯したり、退院後の食事の為に、炊き込みご飯を作って冷凍したりと、

せっせと動いてました。


(今にして思えば、この時きちんと休むか寝るかしておかなかった為に、

あとで問題になります。)




夕方4時頃になっても、弱い、はかなげーな陣痛だけで本格的に始まらなかったので、

近所を40分くらいお散歩。


朝はドキドキしてたけど、このくらいになってくるとちょっと待ちくたびれて、

Kings SpeachのDVDでも観る事に。



映画を観てるうちに、陣痛が強くなってきて、

それでも痛いほどではなく、映画終了。





夜ご飯を食べた後、8時頃から徐々に痛くなってきました。


この頃から、間隔をチェックしはじめますが、


すでに15分おきくらい。 でもそこまで痛いという感じではありませんでした。



日本の妊娠本に、破水したら入浴厳禁 と書いてあったので、

シャワーもダメかと思い、


10時頃からベッドに横になって休みました。



夜中の2時頃から陣痛が本格的に痛くなってきたので、

うなりながら、間隔を測定。 6~7分くらいに。


クリスは睡眠中。



でも、もうすぐ5分だし、ちょっと電話してみよ。 と思い、

クリスを起こして電話してもらう。 (私は苦しんでいるので)



しかし、陣痛の感じを質問されて、本人しか答えられないので、

電話を代わる。


「6分ならまだ来なくていいわよ。

痛み止めは飲んだ?

シャワーでもして、5分を切ったら来てね」



え? 陣痛って痛み止め効くの?


ちなみに、医者からのものじゃなくて、

Paracetamol という市販の頭痛とか生理痛に効くもの。


しかもシャワーしてって、破水してるんですけど?


「平気よ。」



というので、シャワーしてみる。


その間、クリスは24時間営業のスーパーへ、

痛み止めを買いに。



飲んでみたけど、効果はなし。




結局朝の7時くらいになったけど、

痛いだけで、あまり間隔は縮まらず、


どうせ9時には行かないといけないので、

もう向かおうかという事になり、病院に電話してみると、


「破水してるなら来てもいいよ」 との事。




(それなら我慢してないで、早く行けば良かった) と思いつつ、


車で再度病院へ。



この頃には、陣痛が来ると結構つらい。




受付では私に代わってクリスが名前などを告げる。


「はい、32週です。」 とクリス


「えっ!!!!!」 と驚く、受付のお姉さん。



いやいや、38週だから


32週では早産だよ。




今度は大部屋ではなく、個室の分娩室に通されました。


日本ではアットホームな分娩室とかもあるみたいですが、


普通の歯医者さんの診察室のような感じでした。




クリスは横にある椅子に座る。




付いてくれたのは、おっとりした背の低い助産婦さんと、

見習いの背の高い、何だか性格はきつそうな女性の2人。



別記事で書きますが、イギリスでは出産の内容を全部自分で決めます。

Birth Planという紙に自分の意思を書いておき、


助産婦に分娩の際に渡します。



一応、

「分娩の際に見習いや学生の同席を希望しない」

にチェックしてありましたが、


まぁ、いいか。



そんな感じでいよいよ、ここから出産です。




出産レポート その3へ続く






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