ふんわり風船ハート みぶき えみ@月の記憶の声を聴く人

   

月の記憶の声を聴きながら綴る

みぶきえみの世界観🌙

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前のお話

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父からの仕送りが亡なくなって

母は、付添婦として働くようになった。

 

私は、その間の家事をすることは

そんなに苦痛じゃなかったけど

こんな不安が湧き上がってきた。

 

 

大学には行けない

 

 

自分が生きていくためには

勉強ができることが必須!

だと思っていたので

私の気持ちは沈んでいった。

 

進学校だったので

高校1年生のころから

志望校の話が出るのは普通のことだった。

 

将来のことを思い描きながら

○○大学の○○学科に行きたい

県外に行きたい

みたいな話は、普通だった。

 

私も入学したころは

大学に行く予定だったので

そういう話題は楽しかった。

 

けど、大学に行けないと

思い始めてからは

その話題が苦しくなった。

 

成績がいいことが

さらに、私の気持ちを苦しくさせた。

 

だんだん、高校の同級生と

付き合うことが少なくなり

近所に住む、中学時代の友達と

過ごす時間が増えていった。

 

就職が前提の彼女たちといる方が

気持ちが楽になるのは確かだった。

 

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それでも、私の気持ちは複雑だった。

 

今まで、頑張ってきたことは何だったの?

 

そんな気持ちにさいなまれていた。

 

 

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