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父からの仕送りが亡なくなって
母は、付添婦として働くようになった。
私は、その間の家事をすることは
そんなに苦痛じゃなかったけど
こんな不安が湧き上がってきた。
大学には行けない
自分が生きていくためには
勉強ができることが必須!
だと思っていたので
私の気持ちは沈んでいった。
進学校だったので
高校1年生のころから
志望校の話が出るのは普通のことだった。
将来のことを思い描きながら
○○大学の○○学科に行きたい
県外に行きたい
みたいな話は、普通だった。
私も入学したころは
大学に行く予定だったので
そういう話題は楽しかった。
けど、大学に行けないと
思い始めてからは
その話題が苦しくなった。
成績がいいことが
さらに、私の気持ちを苦しくさせた。
だんだん、高校の同級生と
付き合うことが少なくなり
近所に住む、中学時代の友達と
過ごす時間が増えていった。
就職が前提の彼女たちといる方が
気持ちが楽になるのは確かだった。
それでも、私の気持ちは複雑だった。
今まで、頑張ってきたことは何だったの?
そんな気持ちにさいなまれていた。
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