ふんわり風船ハート みぶき えみ@月の記憶の声を聴く人

   

月の記憶の声を聴きながら綴る

みぶきえみの世界観🌙

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前のお話

下矢印


 

3年生になると、授業と実習以外に

国家試験が具体的にイメージされる。

 

国家試験に合格しなかったら

3年間が無駄になる!

 

そして、この時はまだ

通っていた看護学校での


 

「合格率100%」

 


これは、今までの先輩は

受かってるから安心・・・

には、ならなかった。

 

自分が最初の不合格者に

なるんじゃないかという不安。

 

そんな気持ちを抱えながら

寮では休みの日に

プチパーティーをしてた。

 

 

寮生活での定番だった

ジャムトーストサンド。

 

寮の朝ご飯は食パン。

 

食べきれずに残っていた

食パンとジャムで作る。

 

懐かしいなと思って

今作って食べてみても

そんなにおいしいものじゃない。

 

あの頃、何で美味しかったんだろう?

 

 

そして、合格祈願。

 

最後は神頼みになるよね笑い泣き

 

同室の6人で合格祈願に行った。

 

 

みごと、全員合格だった。

 

そして、待ちに待った卒業の日。

 

あんなに卒業していく先輩が

羨ましかったのに

私の気持ちは晴れなかった。

 

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家を出たくて入った

全寮制の看護学校。

 

けど、病院から家が近かった私は

卒業後、実家に戻ることになった。

 

自分の意志で

そうしない決断もできたはず。

 

けど「育ててやった」という言葉に

洗脳されていた私は

それができなかった。

 

収入を得られるようになったら

家にお金を入れるのは当然。

 

そんな感覚を持っていた。

 

そして、給料の大半は

生活費に消えていくことになった。


そして私は

また逃げ場を探すようになった。

 

 

次のお話

下矢印