今日The coveをGaviちゃんと見た。

オーストラリアに引っ越してきてから、何人かの人に

イルカ漁についてどう思うかっていう話をされたことがあるけど

無知な私はまったくもって存在を知らなかったから

この映画の予告をみてから興味があった。


なんだか気持ち悪くなったよ。


映画の撮り方もきっとフェアじゃないんだけど

もしイルカ漁をしてるTaiji町の漁師の人たちが

罪悪感もなく”害虫処理”としてしているというのなら

なんで車でずっと尾行したり、汚い言葉で罵倒したりするんだろう。


ネガティブなイメージを持つ人もいるけど

自分達は正しいと思っている!と堂々とみせればいいのにと思った。


というか動物が殺されるのを見ていい気持ちになる人なんていないと思うけど

あんなにたくさんのイルカがヤリ?みたいなシャープなものでさされて

血をたくさん流しながら、キューキュー泣きながら、何十分もかけて

死んでいくのをみて、それを支持したいという気持ちにはなかなかなれなかった。


この映画をみるまでは、それも文化だからソウイウモノダって

思っていたけど、見たら支持はできないって正直思ってしまった。


それは自分の育ったバックグラウンドが大きいと思う。

小さい頃からイルカをみるために水族館にいき、

感動して、何度も何度も足を運んだり。


ビーチリゾートでは、イルカと泳ぐアクティビィや

イルカツアーって人気があるのと同じように。

イルカをみるとなんだかHappyになるように育ったから

私は嫌悪感を感じる。


実はオーストラリアにきたとき

カンガルーの死体がハイウェイに転がり

スーパーではカンガルー肉が普通に売られて

犬がルーテールの骨をかみかみしてるのをみて

衝撃的だったんだよね。

いまだにちょっと無理。


でもここではみんなカンガルーはペストとして

育ってればそれは普通なんだよね。


私がカンガルーは動物園でみたり、

食用として考えた事がなかったから

そのアイデアを理解するのに時間がかかった。

イルカもカンガルーと同じで理解するのに時間がかかった。


食用として意識があるかないか、その人のバックグラウンドで違うんだと思う。


とにかく見た後にとても悲しくなる映画。


入り江がイルカをあまりにたくさん殺したために

真っ赤に染まる。

イルカの血で。


赤い海。


シーシェパードのやり方を支持したりとかは

まったく思わないけれど

これを見てもう少し何とかならないのかなって思った。


倫理感の違いなんだろうな。


声を荒げて他国の文化にくちだすなっていう意見も

わからないし、

いますぐやめろっていうのにも違和感を感じる。


難しい気持ちだ。


いろんな複雑な話はおいといて

とにかくかわいそうでしょうがないと思ってしまった映画だった。


これを見た人が日本人批判をするのはしょうがないと思う。

避けては通れないと思う。

だって私でさえなんでイルカを殺してたべるんだろうって思ってしまったから・・・