エホバの証人問題について、一般社会にインパクトのある、そして世間に真剣に向き合ってもらえる情報提供の方法は、「書籍の出版」に限られるものではないと思います。
私はなんとかご存命中のうちにレイモンド・フランズ氏にお会いしたかったのですが、かないませんでした。
もし仮に、今もまだレイモンド・フランズ氏がご存命で体力がおありであれば、日本に招待して通訳付きで講演会をしていただき、その内容をYouTubeで日本中に配信することなどができたのかなと考えたりしますし、そのようなことが実現できたら、かなりの反響があったのではないかと想像します。(現在、レイモンドフランズ氏の動画・肉声が見れるのは、東欧でのインタビューに応じたときの短い動画だけであると思います。)
ただ、そこまでのインパクトはなかったとしても、もしどなたか海外で「エホバの証人社会に対しての発言力」の強い方がおられるとして、その方を日本にご招待して、講演会・質疑応答等を公開の場で行って、それに通訳をつけてYouTubeで日本中に配信することはできるのではないかと考えています。
具体的には、まずは、現在最もインパクトがあるのは「児童性虐待隠蔽」についての訴訟が欧米で次々となされていることであり、この事実はエホバの証人組織はまったく言い訳ができない状況であろうと思います。
この事実自体でも十二分ですが、「その後、この巨額の賠償金はどこからねん出されているのか。エホバの証人信者に会計報告がなされているのか」といったテーマから始まり、欧米における「忌避問題」や「忌避問題を理由とした訴訟についての可能性」などに話が広がる大きな可能性があるのではないかと思います。
そして、単なる海外情報としてネット上で短い動画を見るよりも、「日本のエホバの証人社会に向けてカスタマイズされた、よく整理して実態や事実を明らかにする」、かなり力の入った作りの情報提供がなされれば、日本のエホバの証人社会に与える影響は非常に大きいのではないかと考えたりします。
これは半分が単なる夢のような構想で、現実的でない部分もあるかもしれませんが、具体的な例を言うと、
①「エホバの証人児童虐待問題を考える会」のようなものを有志で作る。
信頼できる外部の専門家、そして外部の「情報発信のプロ」にも何らかの形で入ってもらうこともあり得る。
②その有志のグループで、まずは、児童虐待問題についてのすべての資料(裁判例・とりあげられた海外ニュースの映像、新聞記事・海外でこの問題に取り組む団体や専門家についての情報)を集める。
③そのうえで、キャンディスコンティ事件を扱った米国弁護士や、サイレントラムの代表者など、著名な当事者に来日してもらい講演してもらう。
その講演の前半で、まずは世界全体のエホバの証人児童虐待問題について整理された形で正確で詳細な情報提供を行う。
その後、来日してもらった専門家に具体的なケースの経験・全体的現状・その他の考察を語ってもらう。
講演会には外部の専門家も来てもらい、質疑応答や意見交換をしてもらう。
これらをダイジェストで録画編集し、Youtubeで公開する。
※なお、「講演」という方法をとらずに、すべてを最初からYoutubeの番組として作成することもありうる。
④この方法がうまくいった場合、次は同様の方法で、「ムチ問題」「忌避問題」「輸血拒否問題」とシリーズ化してゆく。
こうしたことができないものかと、ぼんやり考えています。
そしてこれは単なるたたき台、思い付きのアイデアですので、これとは全く別の効果的な方法についても模索したいと思っています。
いずれにせよ、こうしたことに関心があり、少しづつでも、「一般社会に対して腹を決めて、正確で信頼できる本格的な方法で、エホバの証人問題の実態を提起していこう」と考える方々がおられれば、ゆっくりでも協力し合い、集まりあって、何かをできないか一緒に考えていくことはできないだろうかと思っています。