どうも、導明でっす!

 
最近、伝統的な技術である
विंशोपाक(viṃśopāka)
について講義を受けている。
 
一般に市販されている占星術ソフトに組み込まれているそれは、実は偉大なる聖仙パラーシャラがパーラーシャラ・ホーラシャーストラの中で語っているそれとは違い、大分複雑に解釈されたものなのだとか。
 
伝統の技術(わざ)と言うのは、信じられないほどシンプルであることが意外に多い。
 
それを証拠に市販ソフトのそれは、ソフトによって数値がバラバラであると言うこと。
 
そして、何より数値が高いとか低いで一喜一憂するものでもないものと解説がありました。
 
正しく解釈と理解をする為には、ヴェーダ哲学が必要なので日本で蔓延するインド占星術師さん達には、かなり難しいかも知れません。
 
日本のインド占星術師さんの多くが信奉しているKNラオ氏が提唱する7カーラム方式は、人間としての軸であるラーフとケートゥを除外する方式。
 
ラーシドリシュティ(星座アスペクト?とでも呼んでるかも)での特殊法則も全く考慮されておらず、その為にसत्य पीठ satya pīṭha とमाया पीठ māyā pīṭhaのねじれも考慮されていないようである。
 
パラーシャラが聖典の中で、どのように説明しているかをちゃんと学ばずに、ジョーティシャの技法を用いている状態で"インド占星術"と名乗っている人が増えた。
 
パラーシャラは、聖典の第二章十三節でこのように語っている。
 
“यो नरः शास्त्रमज्ञात्वा ज्योतिषं खलु निन्दति।
रौरवं नरकं भुवत्वा चान्धत्वं चान्यजन्मति॥१३॥“
 
yo naraḥ śāstramajñātvā jyotiṣaṃ khalu nindati|
rauravaṃ narakaṃ bhuvatvā cāndhatvaṃ cānyajanmati||13||
しかし、聖典の知識なくジョーティシャを(語り)嘲笑する者は、ラウラヴァの地獄を味わい、転生して盲目となる。
 
と第二章をこの節で絞めています。
 
私が危惧するのは、日本のインド占星術師を名乗る方々の多くは、聖典の特に大切な第一章と第二章を学んでいない方が多い。
 
ゆえに、聖典を軽んじている節が多分に見られる。
 
そもそも”インド占星術”という名称を名付けたのがあのカルトだと知る人など、ほとんどいないだろう。
 
だから私は、インド占星術とは決して自分では口にしないし、その名称自体を疎ましくさえ思うのである。
 
”伝統を重んじる”ことをもう少し、日本の【インド】占星術師は考えるべきなのだと思う。