母が亡くなり

3年が経ちました

僕はあいかわらず料理人

あのひどい世界からさよならした

僕のある意味の禊をした春

新しく生まれ変わりたい春

僕はあいかわらず料理人

人を憎む

人を羨む

人を妬む

人の足を引きずり

僕はそこで生きてきた

僕自身がウイルスになりかけた

母の死

僕なりにチェンジした

僕のシフトは健全になったんだ

あの時みたいに

あの時みたいにね

僕はもう諦めてる

精神は戻るのに

肉体は籠の中

突然の訪問中のベル

傷つけるのには早すぎるし

遅すぎる

やさしいスープ

腐りかけたジャガイモ

少しだけの化合物

誰もが誰かを幸せにしたいだろう

それだけで前に行けるんだろう

人間が死んでも

地球は周り

宇宙はなぞのまま

僕はあいかわらず料理人