NOAH「The First Navigation'07~最終戦~」観戦記 | 魂こがして

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今年最初の日本武道館大会。
安定してますね。15500人超満員。


注目のGHCヘビー級選手権・三沢対森嶋。
さすが、貫禄の三沢が初防衛に成功と言いたいところだが、勝利者インタビューも出来ない程ボロボロになっての辛勝。
やはり、序盤の場外でのパワーボムが効いたのかな。
解説の秋山も不安そうな事言ってたし。
その後も体重を利かせたパワー重視の技を喰らう三沢。
どう見ても森嶋ペースに見えたから王座移動もあるかなと思ったくらい。
しかし、それでもさすが三沢。耐えつづける。
そのうち森嶋も体力が落ちてきて、動きが鈍くなる。
崩れかけのタイガードライバーで逆転。
そして、伝家の宝刀ランニングエルボーで森嶋を沈める。


ちょっとやばかったでしょ。
試合終了後も雰囲気がおかしかった。
リング周りに集まったファンから、いつもらしい「ミサワコール」が無かった。
それでそのまま、病院直行。
何とか防衛したが、次やったらどうなる事か。
実力の差は大きくないと思いました。


セミファイナル。
SUWAラストマッチ。
最後にああいう結果になったので、面白かった。
最初は、ラストマッチなのに普通の6人タッグマッチだな。なんて感じたが、そこはSUWA。
普通に終わらない。
勿論、それぞれの組み合わせは遺恨・因縁がいっぱいあって見どころあったが、SUWAがブルーボックスを持ち出したところで急展開。
味方である鈴木みのるをブルーボックスで攻撃。
敵味方なく全員を相手にするSUWA。
最後は、全員から大技の餞別。(女子プロの引退試合みたいだった。)
グリーンのマットで大の字になって終了。
マイクも握らず花道を下がる。
その後の控え室前のインタビューでサッパリしていたのが、印象的だった。



(スポーツナビ)


そして、もう一つのタイトルマッチ。
GHCジュニアタッグ。
ブリスコ兄弟対鼓太郎&マルビン。
この試合が、この日のベストバウト。
予想以上に良い試合だった。
そして、鼓太郎&マルビンの初載冠が嬉しかった。
途切れることなく技の攻防戦。
タッグマッチらしく合体技も多く、ドラゲー張りのスピードのある技をお互い出し合い、思いっきり見せてくれる試合でした。
敗れたもののブリスコ兄弟も良かった。このまま参戦は続くのか。
層の厚いノアジュニアにまた一枚加わった感じ。


気になっていた秋山対潮崎。
前回の森嶋戦よりは粘った試合をしていたが、それでもいいとこ出せずに敗れてしまった潮崎。
秋山にはまだまだ歯が立たないか。
動きも体格も悪くないので、好きな選手なんだが・・・。
その昔、拳を握ってトップロープに駆け上がっていたオレンジ色の小橋と重なるんだよね。
勿論、付き人やってるから似ちゃうんだろうし、秋山もそこをついて叱咤してるし。
ただ、あの時の小橋にはまだ近づけてないかな。
ま、これからたくさんキャリアのある選手と対戦して経験を積んで頑張って欲しい。


その他の試合。
こちらも同じくシングルマッチ、佐野対杉浦。
この試合も良かったかな。
見せるものが合った。
ヘビー転向を狙う杉浦だったが、顔面へのソバットに敗れてしまった。


田上対橋。
やはり見せてくれるよね田上。
3試合目でまだ暖まってない会場を暖めてくれたんではないだろうか。
がむしゃらな橋の攻撃に押される部分もあったが、大技で切り返す。
そして、観てる人皆が驚いたんではないだろうか。
パワー技でなく丸め込んでの勝利。
そんな形に拘らない田上だからみんな応援しちゃうんだろうな。


2試合目。
なんだろ。
敢えて駄目出し。泉田選手に憤慨した。
やる気あんのか。と聞きたい。
放つ技に力強さは感じられないし、マニュアル通りのような動きしかしないし、他の選手との温度差を感じる。
八百長とまでは言いたくないが、確かに急所外したり、加減して打ったりする選手はプロレスでは良くある。
それを痛そうに伝えるのもプロレスであって、わざとらしさが目に付いちゃだめだと思う。
動きが遅いんでそれがはっきり見えるし、そのせいでやる気無くも見える。
折角、NO.1のNOAHのリングに上がるんだから、ファンにそう感じさせない頑張りを見せて欲しい。
百田選手や永源選手がやっていたそれとは違うんだから。
そして、多聞選手もこの日は元気なかった。
動きも変だったし、終了後直ぐ引き上げちゃったし・・・。
体調でも悪かったんだろうか。
ちょいと2試合目でその辺りが目に付いて、嫌な感じを受けました。