私にとって、初めてみたここは、見たこともない異世界だった。
同じような言語を喋るのに、同じような顔のつくりをしているのに、
みんな、見たこともない人種だった。
それくらい、衝撃的だったの。

ありえない、人間性と、セクシュアリティが横たわるまちをみて、
わたしは、その違和感に、心を惹きつけられてしまった。

わたしは、自分の森を失って、その、森の置かれた切迫感にどうしようもなす術がなくなって、追われるように、飛び出してきた。

たどり着いたここは、傍観者でみるよりずっと、衝撃的だったよ。


生きることを、全力で感じるっていうことは、
おもったよりもゆったりとした時間だったのかもしれない。


わたしは、わたしを生きたかった。
わたしは、わたしを知るために、どうしても、いちばん遠くへ来なければいけなかった。
とにかく、この王国の住人になることで、そこを見極めて見たかったんだと思う。


わたしは、月星座が蟹座「服を着てパレードするウサギたち」だから、
とにかく、まねをすることで、かぶりものを着てみることで、自分をしつけていくの。
それが、血肉にはならないかもしれない。
皮膚とはちがう感覚で、あたらしい引き出しを紡ぐ。


その1ページは、やっと完了した。
わたしの物語は、少しだけぶあつくなった。


そういうことがしたかったんだなぁと。


プティラドゥの設定変更ブレンドをたくさんたくさん、纏いながら。