8/12 広島へ

「アサガオの雫」朗読劇を観に行ってきました。

2年前、同じ場所で初演があり、今回2回目の観劇です。今回は脚本・演出に松橋頼良さん、幸恵役に彩橋みゆさんも加わり、ブラッシュアップされたとの事。高木裕和さんや守屋由貴さんなど、ハウステンボスでお馴染みのキャストさんも多く、再演がとても楽しみでした♪

中村香織さん演じる、喜美恵の妹、幸恵役の彩橋みゆさんは、子供の頃をとっても可愛らしく演じられていて、その無邪気さは愛おしく、時にせつなく…この役は、このお話には欠かせないなと思いました。年を重ねた幸恵との演じ分けも素晴らしかった。

高木裕和さん演じる和雄は、とても心の温かい、誠実な男性です。ハウステンボスでの高木さんのキャラやイメージは、物作りが大好きで、愉快で女性的?な(笑)…でしたが、当時からお話される時に、真面目で誠実な感じが滲み出ていたな〜と。とってもピッタリな役だったと思いました。

中村香織さんは、現代の幸恵の娘、翔子役と幸恵の姉 喜美恵役の二役を演じられました。過去と現代が繋がっている、必然的に想いを馳せる…ご自身の経験と重ね、この物語の原案が出来たそうです。中村香織さんの表現者としての、想いや意気込みが伝わってきました。

戦争は怖い、ダメだ、繰り返してはいけない…それは頭の中でわかっていても、時間と日常の生活に追われ、だんだんと薄れてきてしまう。今回、広島という地で、観劇する事により、心の深いところで、色んなことを考えるキッカケになりました。

戦争そのものによる犠牲だけではなく、少しずつ身体を蝕んでいく病と心の葛藤、遺された者の心さえも殺してしまう、、それはどんなに終わらせたいと思っても、ずっと消えないものであるということ。

何気ない日常は、有難い(あえて漢字で)

作品を観る前に、原爆ドームとおりづるタワーに行ってきました。

以前は、原爆ドーム前でピース✌️ポーズで写真を撮る若者や外国人の方に、とても違和感や嫌悪感がありました。

今回は、
「原爆ドームの姿」と「青空と白い雲」

おりづるタワーの展望台の「心地よい風」と眼下に見える「原爆ドームの姿」




対称的な感覚に違和感を感じ、「風が気持ちいい〜」「なんと気持ちの良い青空なんだろう」「川べりがオシャレで良い景色」と思ってしまったことを、自分で不謹慎だと感じていたのですが、作品を観た後、少し気持ちが変わりました。

そんな歴史を受け止める事で、今がある、今を幸せに生きること、そのために繰り返さないようにする事が、犠牲になった方や、ご先祖様の供養になるのではないか…そう思えるのです。

幸せになっちゃ申し訳ないのではなく、幸せにならなきゃいけない!!

そんな作品を観れて本当によかったです。

朗読劇とは言っても、心を揺さぶられる音楽と共に、色んな情景が目に浮かぶ…そんな作品です。この形のまま、それぞれが想いを馳せるのもいいなぁという気持ちもありつつ、演劇としてもっと肉付けしたものを観てみたい気持ちもあります。隣の山上さんとか…(*≧m≦*)

でも朗読劇か演劇か…という形よりも、今は1人でもたくさんの方に見て頂きたい。それも若い世代に…と思いました。
学校の平和学習の一環として、このような経験が出来たら、どんなにいいだろうなぁ…
そして、これは初演の時から願っている事ですが、長崎でもぜひ!!お願いします。

今回は家族で観に行けて、ほんとに良かったです。

第2部は、皆さん浴衣に着替えトークショーと歌の時間です。

1人1人、ソロで歌われたのですが、流石にいつも大きな舞台、ミュージカルなどで活躍されている方達ばかり!歌が素晴らしい!!




彩橋みゆさん  「星に願いを」
高木裕和さん  「The Rose」
中村香織さん  「リメンバー・ミー」

実は最近記憶力が怪しく、、「あ、また曲名忘れちゃった💦」なんて車の中で話してたら、息子が全部記憶してくれてました(笑)
全くあてにしてなかった😅

そんな会話をしながら帰った事も、よい思い出です。とっても素敵な時間でした🎶