前回の記事の続きです。
娘が母の事を臭い、怖い、バァバのとこ行きたくないと言い出したので
母の状態を正しく理解してほしくて
娘に母の認知症の事を教えたという話。
娘は生れたときからすでに
母方の祖父母は介護認定を受けていて
祖父は脳出血で片麻痺、
母方の祖母は認知症で要介護5で特養入所中
という状態だったので
そんな環境だからこそヤングケアラーとして
障害や病気があって体が不自由な人に対する理解を深める教育(?)をゆるく進める事にしました。
なぜバァバは寝たまま動かないのか、
なぜバァバは話しかけても答えないのか、
なぜバァバはオムツなのか、
いつからこんな状態になったのか、
娘にわかるように簡単な言葉で伝えてみました。
昔はばぁばは普通に歩いたり、一緒にお買いものに行く事も出来たし、
バァバはママのお父さんとお兄ちゃん、ジィジとおじちゃんの事ね・・・の
ご飯を作ってくれたりお洗濯してくれたりしたの。
お弁当も作ってくれたりしたよ。
車を運転して塾の送り迎えもしてくれたよ。
遊びに連れて行ってくれたりもしたよ。
その頃はじぃじも元気で杖や車椅子は使わずに
歩いたり、車を運転したり、
お仕事に行ったり、
釣りに行ったりしていたよ。
でもある日ばぁばは認知症っていう病気になっちゃったの。
認知症っていう病気は
頭の中に消しゴムができて頭の中にあるいろんな事を消してしまう病気なの。
だから、認知症になると今が朝のなのか昼なのか夜なのかわからなくなっちゃうし、
ジィジやおじちゃんやママの事が誰か
わからなくなってしまったり、
今いる場所がどこなのかわからなくなってしまって家に帰れなくなってしまうし、
お料理の仕方もお洗濯の仕方もどんな服を着ればいいかも分からなくなっちゃうの。
トイレに行きたくてもトイレの場所もわからなくなって自分でトイレに行けなくなってしまうの、
だからばぁばはおむつなんだ。
ばぁばは認知症になって
いろんな事がわからなくなってだんだん動けなくなってしまって
今の状態になったんだけど。
じぃじもおじちゃんもママもばぁばが病気になってすごくすごく悲しかったんだよ。
ばぁばもなりたくて病気になったわけじゃないし
ちーちゃん(←娘のことです)にばぁば嫌って言われるともっと悲しくなっちゃうな。
ちーちゃんが「ママのこと大の大の大好き。いっぱいママの事助けてあげる」
ってママに言ってくれるけど、
ってママに言ってくれるけど、
ママもママのお母さんの事大好きで
いっぱい助けてあげたいから
ちーちゃんにこわいとかいやって言われたらママ悲しくなっちゃうな。
と、娘に少しずつ時間をかけて説明しました。
私の両親は
娘が生まれる前から体が不自由だったので
じぃじとばぁばには元気な頃があって
遊びに連れて行ってくれたり、
ご飯を作ってくれたりしたということに
娘は「えウソだホントに」とたいそう驚いてました
私は難しい事はわからないので
幼児にもわかるように簡単な言葉で説明をしたけれど
娘は理解してくれたかしら…
私の話を「ふーん、そうなんだ〜」「知らなかったー」
と相槌を打ちながら話を聞いてくれました。
でも娘はまだまだ色んな事が理解できない様子。
大人用おむつのCMを見て
「赤ちゃんじゃないのに大人もおむつするの?」と聞いてきたりするし、
まだまだ理解するには難しいみたいです。
つづく