お受験勉強は、ゆっくりのんびり向き合いたい | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

タロウの学習タイムにあわせ、相変わらずハナのドリル好きは継続しています。
次から次に消費するので、結局手作りでは追いつかず。
買いだめしてるドリルのストックを、ものすごい勢いで消費しつくしています。

アマゾンを徘徊していたら、こんなのを見つけたので。
ものは試しと買ってみました。

できるかな? チェックテスト(年少用)
教育デザイン研究所

『できるかな?チェックテスト』(年少用)は、ご家庭で手軽にお子さんの知能面(ことば、数・量、図形、常識、記憶、巧緻性)の発達チェックができ、これからの家庭での学習の方法についてアドバイスが得られます。 』(Amazon説明文より)

ということで買ってみたのですが。
早速封をあけて見てみれば、これは…問題の出題傾向といい
(記憶を試すもの、数字の数え能力を試すもの、指示通り行動できるか試すもの)、
出題形式といい、
(赤鉛筆でマルをしなさい、と指示したり。青鉛筆でサンカクを描きなさい、と指示したり、注意深く指示を聞けるかどうかが要となる)

これは1年前、タロウと格闘した記憶も新しい、いわゆる「お受験用のテスト勉強」じゃーないのー。

お母さん、火って何から出来ているの?

「小学校お受験用の勉強」というのは、私の個人的な私見ですが、いわゆる「幼児教育」「普通の?勉強」とはチョット傾向が違うような、ちょっと特殊なような気がします。

なんていうのか、受験用に出題される問題というのは、一定の傾向があって、それに向けて、そのテストの点数をキッチリ取るための勉強というか。

文字通り、「受験勉強」なんですよね。


これは他の受験勉強と同じく、「受験のための勉強」というのは、私がホントのところ目指している、「勉強を楽しむための勉強」とは違うというかー。
いわゆる、テクニック的なところも大きいというかー。

だから、私は「お受験勉強」だけにポイントを絞って、そこだけに一生懸命に子供に向かわせるというのは、正直違和感を感じるのです。
なぜかというと、一生懸命になればなるほど、ほんのわずかな不注意、テクニックの差で点を逃す子供の様を、親は目の当たりにするわけで…。

「どうして出来ないのっ」
「チャンとやりなさいって、言ったでしょうっ」

なーんて。
怒鳴りつけたくなってしまうんです。ふしぎなことに(笑)
イライラが、たまっちゃうのよー。

なぜイライラするのかというと、こういう「お受験」の勉強というのは、テスト勉強であるという性格上、「模範解答」が用意されており、その模範解答に向けて努力する勉強だからかなーと、思ったりします。

「模範解答」があるからこそ、そこからはみ出した事をする子供に、イラっとしてしまう訳。
なぜ○○しないのっ!…と。こうなってしまうんですね。

「お受験」で出題される問題というのは、やはり一定の傾向があるんですよね。
「お受験勉強」というのは、その傾向に対策をするということ。
用意されている模範解答に、より近づけるよう、親子で努力するという事。
模範解答に導くための知識を得ると共に、テクニックや勘所を体得していく事ではないのかなぁと。
それが、まがりなりにも「お受験」を(チョコッと)経験した、今の私の感想です。

もちろん!「受験」を勝ち抜くためには、テクニックや、勘所も大事であって、そこを押さえることはすごく重要だと思うのですけどね。


そんなこんなで、子供にとっての「お受験勉強」は、悪いものではないとは思っていますが。
お受験勉強はお受験勉強、普通の勉強は普通の勉強。発想や独創性を育てる勉強は別物、と。割り切っちゃったほうが、気がラク。

あまりこれに振り回されず(とはいっても、渦中になると振り回されちゃうんだけどねーw)
程よい距離感で、うまくおつきあい出来ればいいのではないかなぁと思っておりますよ。





ま、せっかくなので、ハナにも「ドリル遊び」の一環として、ものは試しとトライしてみました。

ハナは、注意力散漫な兄と違って、問題文はキッチリ聞くし、指示通り行動するし、「お受験勉強」向きかもしれない(笑)
何よりも嬉々として、楽しそうに取組んでいたから、ま、いいか!

お母さん、火って何から出来ているの?

しかしこの問題を解いた直後。
ハナは問題文に描かれた「とけい」の絵を見て、「大きなのっぽの古時計」を歌いたくなったらしく、

ハナ目開け口開けにっこり
「おじいーさんのー、とけいー♪」

と歌い出してました。

「ママもいっしょにうたって!」 というので、
答案用紙を前に、ハナと私二人で「大きなのっぽの古時計」をフルコーラスで歌いましたさ。

二人で肩を揺らして、ノリノリで朗々と歌っちゃった。


ホントは、時間とか計って、何分でできたか計測して、点数付けてイロイロする目的だったのだけど。
時間は計りませんでした。
点数をつけるのも、あえて止めました。


まだまだハナには早いんだし!
何よりも、勉強は楽しんで取組むのが一番ですからネ。
ハナもタロウに引続き、「お受験」を考えいているのですが、いつか向き合う「お受験勉強」も、心の余裕を忘れずに向き合いたいなぁと思った一件です。

。。。
大学受験も高校受験も中学受験もそうだと思いますが、
「受験」と名が付くのシステムは皆、競争・ふるい分けのための勉強という性格上
本来の学習の本質とは違う種類のモノかなぁと思います。
だからといって否定する訳ではなく、
でもそれが競争社会の常。それとつき合って行くのも大事。
巻き込まれず、本質を見失わず、
上手につき合っていきたいです。
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