読もうと思いながら先延ばしにしていた『FBIアカデミーで教える心理交渉術』をやっと読みました。

「読みたい!」と思ったときは、もちろん仕事で使うつもりだったわけですが、

主婦となった今読んでも充分面白いし、使えそうなアドバイスも盛り沢山!


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『FBIアカデミーで教える心理交渉術』 ハーブ・コーエン・著 日本経済新聞出版社

http://www.amazon.co.jp/FBI%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%81%A7%E6%95%99%E3%81%88%E3%82%8B%E5%BF%83%E7%90%86%E4%BA%A4%E6%B8%89%E8%A1%93-BEST-BUSINESS-%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%96-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3/dp/4532313937/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1246377020&sr=1-1


<アマゾンの紹介文より>

米政府の対外交渉を担い数々の難問題を解決へと導いた交渉のプロが、百戦錬磨の実践理論を一挙解説。駆け引きと根回しを駆使し、交渉を合意へとまとめあげる方法を伝授。全米140万部突破、超ロングセラーの名著。


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タイトルと内容紹介文からはハードなビジネス交渉の場面を連想してしまいますが、中身はいたって読みやすい。

何しろ最初に引き合いに出される例は、家電売場で冷蔵庫を値切る話なんですから!

夫婦の駆け引きといった身近な話題から、歴史的事実の裏側で行われた交渉の例など、とにかくわかりやすくて面白い事例がたくさん出てくるので、スイスイ読めます。


著者曰く、交渉力を決める三大要素は「情報・時間・力」とのこと。

相手の情報をたくさん知っているほうが有利だし、期限をうまく利用すれば、自分の要求を通しやすい。

そして、自分の「力」の見せ方次第で、相手を思いどおりに動かすことができる。


この本を読むと、だんなとケンカしたときとか、お店でこちらの要望を聞いてもらいたいときなんかに、ちょっと冷静になって相手の狙いや出方を読むことで、うまく事を運べるんだってことがわかってきます。


~以下、本文より引用(※は私のコメント)~


自分に力があると思うなら力があるし、ないと思うなら、たとえあったにしてもないことになる。つまり、力をつけようと思ったら自分には力があると信じ、人生の出会いをかけひきとして受けとめることだ。


自分には力があると固く信じること。そうすれば、その自信が他人にも伝わる。

 ※たしかに、自信なさそうな話し方をしていたら、最初から不利な立場になっちゃいますよね。


最終提案を成功させる秘訣は、相手にどの程度まで時間と労力を投資させるかにかかっている。


対決するのは交渉の一番最後、つまり相手側が相当な労力を費やし相当な時間をつぎ込んだあとに限る。


質問することを覚えよ。たとえ答えがわかっていると思っても。

 ※相手にしゃべらせるほうが有利になるってことですね。


おろおろし、無防備な様子であれば、それだけ相手は快く情報や助言を与えてくれるものだ。


自分には「選択の自由」があることを示せ。


まず自分の「専門知識」を相手に印象づける。


人が自分に一体感をもつようにしむければ、交渉能力は最大限に伸びる。


変化や新しい考えが受け入れられるのは、それがじょじょに少しずつ耳に入ってくる場合だけだ。人々の見解、思考、知覚、期待などを変えようと思うなら、このことを肝に銘じてほしい。

 ※子どもに何かさせたいと思ったら、頭ごなしに言ってもダメなんですね。少しずつ、こちらの思う方向に動くよう仕向けていかないと・・・。


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ふだんの生活に「交渉」という考え方を持ち込んでみると、ちょっとした対立もゲーム感覚で楽しめるかもしれません。