スウを幼稚園に送り迎えするときは、いつも近くの公園の中を歩いていきます。
台北に来て面白いな~と思ったのは、どんなに小さな公園でも、必ずと言っていいほど「健康遊具」が設置してあること。
懸垂用の鉄棒、ぶら下がった紐を引っ張ったり、大きなハンドルを回したりして腕を鍛える(たぶん・・・)器具、ブランコ状のウォーキングマシン(これはルウのお気に入り!)、etc.・・・
朝、公園を通ると、大抵おじさんやおじいさんがこの健康遊具でトレーニングをしています。
その横では、おばさんたちがラジカセで音楽をかけながら、ダンス・レッスンの真っ最中。
ちょっと歩いていくと、今度はゆーーーっくりじーーーっとり動いている、太極拳の達人(?)を発見!
夕方になると、ラフな格好のおじいさんやおばあさんがワラワラ集まって、テーブルを囲んで何やらゲームに興じていたり。
ベンチで一人瞑想中の女性を見かけたこともありました。
あ~、なんだか台湾っぽい(笑)
というか、特にこっちのおじいちゃんやおばあちゃんを見ていると、ほんのり懐かしいような気持ちになります。
素朴で、飾らない、昭和時代のお年寄りって感じで。
(今の日本のシルバー世代は、オシャレで元気!ですからね)
そんなこんなで、スウと手をつなぎながらゆったりと公園を歩くのは、結構面白くて優雅な時間です。
で、先週もスウと一緒に帰ってたら、ベンチに座っていたおばあちゃんに話しかけられました。
もちろん、中国語で
焦って「わかりません、って何て言うんだっけ!?」とか考えていたら、「ああ、日本人なのね」と言われて(辛うじて「日本人」は聞き取れた)、無言でうなずく私。
英語なら「YES.」って言えるけど、中国語ではそれすらとっさには出てこない
そのあとも、スウを指差してニコニコしながら何か言っているんだけど、わからないんだな、全然。
とりあえず「謝謝」と言うのが精一杯。
で、その場を離れたら、スウが言ったんです。
「ねえ、あのおばあちゃん、すーちゃんの目がママとにてるねっていったんじゃない?」
ええーーっっ!! なんで、すーちゃん、わかったの!?
「だって、すーちゃんの目をゆびさしてから、ママのことゆびさしてたもん」
そ、そうか。そう言われれば、そんな気もする・・・
うん、たぶんそうだよ。すーちゃん、正しいよ! すごい!!
「言葉がわからない」ってことでいっぱいいっぱいになっちゃってる私より、ただ純粋に相手の話を聞こうとしているスウのほうが、ちゃんと相手の言いたいことを理解している。
そうだよね、それがホントの「コミュニケーション」なんだよね。