さっきから30分くらいパソコンの前に座っているのに、なかなか書けない・・・
ビジネス書の編集をしていたというのに、ビジネス書の紹介文が書けないなんて、致命的。
こんなだから仕事に行き詰ってしまったんだろうか・・・と暗い気持ちになったりするのですが。

もちろん、中身が悪いわけじゃありません。
「人脈作り」というと、人付き合いのノウハウ本かと思いがちですが、
この本には、自分のキャリアをどう築いていけばいいのか、
成功している人はどのように自分をブランディングしているのかという、
キャリアアップのためのノウハウがぎっしり詰まっています。

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『抜擢される人の人脈力』 岡島悦子・著 東洋経済新報社

http://www.amazon.co.jp/%E6%8A%9C%E6%93%A2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AE%E4%BA%BA%E8%84%88%E5%8A%9B-%E6%97%A9%E5%9B%9E%E3%81%97%E3%81%A7%E6%88%90%E9%95%B7%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%BC-%E5%B2%A1%E5%B3%B6%E6%82%A6%E5%AD%90/dp/4492043284/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1256712891&sr=1-1

<アマゾンの紹介文より抜粋>

なぜあの人にだけ、チャンスが回って来るのか?
なぜあの人だけ、他の人より早く成長できるのか?
そう思ったことがある方は、是非一度、本書を手にとってみてください。
早回しで成長を遂げ、若くして大きな成果を上げる方々に共通する「水面下での取り組み」について解明し、それを誰もが再現可能なプロセスとしてご紹介するのが本書です。

プロジェクト型組織の台頭、リファレンス文化の到来など、ビジネスを取り巻く環境は大きく変わりました。この先ビジネスパーソンが成長を早め、大きく活躍するためには「抜擢」が不可欠になります。そのためにもますます重要となるのが「戦略的人脈構築」であり、その具体的な方法が、本書でご紹介する「人脈スパイラル・モデル」です。

本書は「人脈」の本ですが、これを読んでも、名刺の数や飲み友達の数が劇的に増えるわけではありません。本書の目的は、そこにはないのです。
自分の実力と意欲を最大限に活かし、早回しの成長と大きな成果を手に入れ、仕事や働き方を自由に選べる。そんなイキイキとした毎日を送るためのセオリーが、本書には書かれているのです。
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著者は、三菱商事→ハーバードMBA→マッキンゼー→グロービスという輝かしい経歴を持つカリスマ・ヘッドハンター。
その豊富な経験をもとに構築された「人脈スパイラル・モデル」というのが、コレです。

1 自分にタグをつける
2 コンテンツを作る
3 仲間を広げる
4 自分情報を流通させる
5 チャンスを積極的に取りに行く

「自分にタグをつける」って、面白いと思いませんか?
人脈作りというと、誰かと知り合うことばかり考えがちですが、
著者曰く「チャンスをつかむために必要なのは、自薦より他薦。そのためには、他薦されるための情報を流通させなければならないのです」

だから、わかりやすい「タグ」が必要なんですね。
しかも、そのタグは「私にはこれができます」という自分目線ではなく、
「私はあなた(組織)のためにこんな貢献ができますよ」という相手目線であることが大切。

自分のことを相手に覚えてもらい、その相手からの口コミで人脈が広がっていく。
まさにいい商品が口コミでベストセラーになっていくのと同じ仕組みなんですね。

では、どんなタグをつけて、どのように自分情報を流通させていけばいいのか。
この本には、そのための考え方や具体的な行動方法が、
著者の経験談を交えながら、わかりやすく書かれています。

~以下、本文より引用~

タグは「Will」「Skill」「Value」の三つから考える。
タグ1 どんな仕事をしたいか
タグ2 自分にできることは、何か
タグ3 相手にどんなメリットをもたらすか

人気がある人は、必ずといっていいほど、この「リマインド(思い出させること)」がとても上手でした。

市場価値=能力×実績×意欲

実は、他薦する側にとっても「過失なく仕事ができるけれど、こじんまりとまとまってしまった人」よりは、「多少荒削りだけれど、その業務や課題に思い入れが強く、やりぬく姿勢を持っている人」のほうが「化けて(予想以上に大きく成長して)くれる可能性」を感じさせるため、抜擢する動機につながりやすいのです。

「ビジネスの心肺機能」を鍛える三つの方法
1 「脳に汗をかく」くらい頭を使う
2 ビジネス上の修羅場を経験する
3 自分の名前で仕事をする

「がんばれる」人が持っている三つの縁
・結局のところ、いまやっているこの仕事が好きだ
・この社長や上司なら、ついていける
・一緒に仕事をしている仲間となら困難にも立ち向かえる
仕事で「つらい」とか「苦しいな」と思ったときに、三つの縁のうちどれかがあれば、「そうは言ってもがんばるか」という気持ちになれるはずです。

人脈を拡げるために異業種交流会やパーティーに出席することは、あまりお薦めできません。すでに知っている人と頻繁に会うほうが、はるかに効率的です。

最も大切なのは、自分と接した仲間に、「その場を楽しんでもらうこと」

自分を成長させるためには、「背伸びしなければならない環境」に身を置くことが大切です。

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これまで、ただ漠然と働き続けてきてしまった私にとっては、目からウロコの内容でした。
もっと早くこの本を読んで、自分は何がしたいのか、何ができるのかを突き詰めて考えるべきだった!
だからこそ、今働いている人、これから働きたいと思っている人に、ぜひ読んでほしい一冊です。