今日は「食育」について70分間お話をさせて頂きました。
「食育」といってもとても幅広いのですがなんせ70分しか
時間がないんですね。
その中で特に思いをこめてお話しすることは、子供の時の
おいしかった食事を思い出していただく事。そして今何か
ほっとする味を思い出して頂く事です。なぜならばそこに
答えがあるからです。
私の子供の頃の大好きなお料理は「餃子」。母がつくる
餃子には、にんにくは入っていないのですが、にらを
すこぎですりつぶし、しいたけとひき肉、しょうがのみじん切り、
ごま油としょうゆをまぜて餃子の皮で包みます。
とても大きな餃子なんですが子供の頃は12こくらい食べて
いました。今は7こくらいでお腹一杯です。
「餃子」の日は「餃子」しか食べないのが、私なんですね。
以前中国の高官のお嬢さんが遊びに来たときにお出ししたら、
宮廷料理と同じ味だとお褒めを頂きました。
お誕生日の日は、子供が食べたいものをリクエストしたの
ですが、私のリクエストはお餅入りの「ぞうすい」なんですね。
お誕生日に「ぞうすい」です。かわいそ~~な食生活と思わ
れたかもしれませんが、実は母が料理が得意で普段口に
する食事が手の込んだものでした。なので素朴な味の和食で
おだしの利いた「ぞうすい」が大好きでした。
みなさんは思い出の味、大好きなお料理はなんですか?
「食卓」には家族の笑顔、楽しい会話、そして楽しい時間の
共有がにあります。「おかあさんの味」。これがどんなお料理
にも負けないおいしい思い出の味。そしてほっとする味なん
ですね。この味の中には愛情や楽しかった思い出、幸せだ
った経験と情報がたくさんつまっています。
食べることは「生きること」の原点でもありますが、やはり
記憶・経験によってひとりひとりに思い出やドラマがあると
思います。
少しだけ忙しい日常をはなれてみて考えてみると食を育む
ということがどういったことなのか、みえてくると思います。
「餃子」食べたいなぁ